世界中の日本音楽プロモータが『日本の音楽業界人と英語でコミュニケーションが取れない』と愚痴を言っています。


世界の日本音楽プロモータは、日本の音楽業界内に英語話せる人がいないために、基本的には日本語でいつもコンタクトしてるらしいですね。。


『コミュニケーションしづらい。。。』


だそうです。




アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、スウェーデン、ノルウェー。僕の知ってる人たちだけでもこれだけの各国海外プロモータ(規模のある程度大きいところから小さいところまでさまざまですが)が嘆いております。


けっこう前からちょくちょくそんな事情をいろんな人から言われていたんですが、僕は自分の事業に手一杯だし僕の立ち位置とか事業では影響ないし僕が言ってもしょうがないかなと思っていてこれまでそのことについて不思議には思いつつもあまり発信してこなかった(この「note」というサイト上で、とあるバンドさんの件で日本語と英語で各1回ずつ書いてFacebookで投稿しました)んですが、今日Facebook上で久しぶりにドイツ人のプロモータに話しかけられて、その際に僕の事業の一環で行った一昨日の映画上映会の件と、日本語への翻訳を頼まれまして、で、割と真剣に愚痴られました。海外にいて日本音楽を海外に持っていきたい日本人として、英語を使っている人間として、かなり共感できる内容でもあり、ちょっと日本音楽業界の人にどうにか届くように書いてみてと頼まれたので、今回書いています。



結論としては、彼らが一番言いたいのは、

『英語勉強してよ。。。』


だそうです。



『海外でビジネスしたいって言う割になんでコミュニケーションが日本語だけなの。。。』


だそうです。





日本のインディーズアーティストの人の大半も、メジャーレーベルの人も基本的に英語を使わないらしいですね。。。例外はもちろんあるとのことですが、大抵は、「英語を使う」と名乗る人が出てきても、かなりコミュニケーションが取りづらいレベルで困るとのことです。そんなわけで彼ら世界の日本音楽プロモータたちは、日本語でコンタクトするしか選択肢が無いみたいです。

それが最大の理由で、いままで多くのプロモータが、彼らの大好きな日本の音楽のプロモーションを道半ばにして諦めていったらしいです。ドイツの音楽業界に14年いて、日本のメジャーレーベルや割と有名な日本のビジュアル系の人とも契約を結んでいる(らしい)人がそう言っています。日本人の、自国語に対するプライドと同時に、他言語への恐れを感じるとのことです。



『英語という1言語だけできれば彼らのマーケットはもっと開けるのに本当に勿体無いよ。。。』


だそうです。



『日本人は、実は日本の外には彼らが思っている以上に日本音楽ファンがいることを分かってないよね。。。』


だそうです。


(↑これ、超同感です。僕は特に日本を出てから実感してます。)




『日本音楽を広めたいと思っているのは私たちだけでなく日本の業界人も同じはずなのになぜ彼らは英語を勉強してくれないんだろう。。。』


だそうです。




また、日本音楽業界が韓国のそれに圧倒的に負けているのは当然だよね、と言っていました。(いや、音楽に掛けてるお金とかそもそも韓国の方が全然多いですし、というかそもそも特に競争するべきだとも思わないんですが、言語的コミュニケーションに対する比較対象としての話だと思います。他のアジア圏の音楽業界のことは全然わからないのですが、少なくとも韓国ではみんな英語を話す人がどこにでもいるらしく、話がしやすいらしいです。)



それでも彼ら海外プロモータが文句をこれまで言わなかったのは、基本的に日本音楽業界の人間とコンタクトを取ること自体敷居が高いため、例え日本語ででもコンタクトを取れるだけで「よし」としてきたから、とのことです。


海外の人にとって日本語という言語バリアはかなりハードルが高く、勉強にどっぷり浸かれる環境がない限りは、2,3年勉強してもあまり上手く使える人が多くない、とのことです。

その点、日本では、同じ高さの言語バリアはあるとしても、教育で英語をある程度知っているはず。




『喋るのは難しいとしても書くことはしてくれてもいいよね。。。』



だそうです。




。。。。。以上のことを、やんわりと書いてどうにか日本音楽業界の人に読ませてほしいと言われました。


今これを書いてる僕(田中純一です)はこれまでのキャリアで日本の音楽業界に身を置いたことも音楽に関する経験もなく、一人でポンとヨーロッパに出てきた人間なので、僕自身の経験に基づいた確信を持って言えることはないですし、しっかり提示できるデータもないので本当に恐縮です。でも、彼らプロモータは僕の人生の道すがらに知り合ってきた、基本的には損得勘定の無い友人達なので、彼らの言うことは本当なんだろうと思います。聞かされるたびにすこし驚いていたのもあり、本当かどうかも分からなかったんですが。

僕個人的には、音楽業界は発展の激しいテクノロジー業界に密接しているということもあるので、業界内部を知っていて且つ日本語以外の言語ができるような人はゴロゴロいるんだろうなと想像していました。(とある日本でのイベントに日本語が分からない外国人の嫁と行った際に、TuneCore JAPANの人ですごい英語が上手い人がいたので、そのイメージで勘違いしていたのかも知れません。)




あと、僕からの提案としては。。。

これ書くのはすごい恐縮なんですが、


こんな音楽業界素人でよければ、僕を使っていただいても結構です。


基本的には僕自身の事業を最優先にさせていただきますが、それでも翻訳やコミュニケーションに関することはある程度の量出来るのではないかなと思います。正直けっこう面白そうですし、日本音楽を海外に出すというのは僕のやりたいことなので、お手伝いできるのであれば光栄かつ嬉しいです。

僕のコミュニケーション力はFacebookからご判断いただけると幸いです。


無償でもある程度やらせていただきますが、お金を頂いた方がいいんでしょうか。。。?一案件ごとに事情を詳しく把握する必要があると思うので、一案件ごとにお金を頂いた方がいいんでしょうか。

でも僕の事業にもメリットがある場合であればお金はお互いに発生させずに、且つ、事業的にもwin winにもなれるのではないかなと思うんですが。。。どうなんでしょう。



※ヨーロッパ圏では僕は英語がそんなに上手いわけではないんですが、基本的には海外の人と話すときは英語で話します。僕自身、ドイツにいるにも関わらずドイツ人ともドイツ語ではなく英語で話すので、自分を棚に上げている感は否めないので、この投稿はかなり恐縮しながら書いています。



もしこの投稿に関する反応をいただけるようであれば彼ら海外のプロモータたちの目に届けることも出来ます。

今後の日本音楽の発展のためには必要な部分だと思いますので、ぜひこの投稿を拡散いただけると幸いです。


残念ながら僕の今の発信力だけでは拡散が進みませんので、宜しくお願いいたします。




田中純一

Actwitness GmbH






追記(7月22日)

どこまでの英語力が求められているのかというご質問ですが、海外プロモータによると、

インタビューではそれ相応の英語力が欲しい。YoshikiさんやMiyaviさん、最近ではHydeさんが英語でインタビューできるため、インタビュー時に通訳者を使う必要もなく、記事にする際に特別な翻訳者を使う必要もなく本当に助かる。

ライブハウス外の日常の世話では、ゆっくり簡単な文法で話される英語を理解できさえすれば、英語で伝えようとほんの少し努力をしてくれるだけで大抵は通じる。

ライブイベントであれば、更に簡単な英語で意思表示だけで全然OK。例えば「もっと音ください」はジェスチャーだけでも通じる。

とのことです。


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