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脳スキャンで話し言葉を解読、非侵襲型BCIでは初

【AIの次の形】

Speech to Text(音声を文字に変換)風にいうと、

Brain to Text(脳の活動を文字に変換)かな。

AIの次の形ですな。

BCI(ブレイン・コンピュータ・インターフェイス)で脳につなげてGPTで学習することで、脳のなかの思考を言語で出力できたと。

出力は自然言語だとして入力は何だろう?

脳波かと思いきや、違うのですね。

◆脳の中の何を読み取っているのか?

読み取っているのは「BOLD信号」(Blood Oxygenation Level Dependent Signal)。脳の中の場所ごとの酸素濃度を表す信号。脳の活動が高まると、酸素消費が増えることにより血流が変化する。この血流の変化が、BOLD信号として検出される。

◆どうやって読み取っているのか?

fMRI(機能的磁気共鳴画像法)。脳の活動を非侵襲的に(電極とかを脳に差し込まないで)可視化する技術。fMRIはMRIを基にした技術で、脳内の血流と酸素濃度の変化を検出することができる。これにより、脳の特定の領域での活動をリアルタイムで追跡することが可能になる。

◆学習データはどうしてる?

fMRIの中に頭をつっこんだ人に物語とかを聴かせてBOLD信号を記録。物語の文字とBOLD信号のペアを学習データとする。

なるほど。意外に簡単でわかりやすい。

◆fMRIは小型化するのか?

MRIは病院とかで検査するときのあの糞でっかい機械だから、ウェアラブルデバイスにするには小型化する必要がある。

ポータブルで小型化する研究開発は既に進んでいるらしい。

この場合のウェアラブルは、腕時計でもメガネでもない。ヘルメットとか帽子みたいなやつだ。

スマートウォッチでもスマートグラスでもないスマートキャップだな。

Xmenの悪役ボスがなんで原始的で糞ダサい感じのヘルメットを被っていたのかようやく理解できた。あれって超ハイテクウェアラブルデバイスだったのか。

◆fMRIの逆バージョンで脳に信号を送り込む技術

磁気刺激(TMS:Transcranial Magnetic Stimulation)とかの技術。

非侵襲的に脳の特定の部位を磁気パルスを用いて刺激することで視覚・聴覚・言語の情報を送る。

こうなってくるともう歩かなくていい気がする。

スマート帽子をかぶれば、見なくても見えるし、聞かなくても聞こえるので、わざわざ移動しなくていい。

鳴かないホトトギスを待ったり脅したり殺したりする必要はなく、スマート帽子をかぶせれば鳴き声が聞こえる。

「鳴かぬなら帽子かぶせるホトトギス」

◆ALSの人のハンディキャップが消える

移動する必要がないどころか、もう見たりしゃべったりしなくてもいい。

眼や口が不自由でも思考だけで生活できるわけで、ALSの人のハンディキャップがなくなるわけだ。

◆AIは人の感情を正確に読む

GPTの凄さを目の当たりにした今、私たちが考えるよりAIが調べる方が良い未来がはっきりと見えた。

とはいっても「AIには人間の感情がわからんからな」と安心しているあなた。それは甘い。

脳を読みとって全人類のデータを参照すれば、私たち自身よりもよほど正確に私たちのことを理解する。

「自分の頭の中を読ませるなんて誰が協力するんだよ。ビックデータなんて集めるのは無理」と安心しているあなた。それは甘い。アメリカや日本で無理でも、人権より覇権を優先する国がやすやすとつくってダムは決壊する。

◆人間から悩みが消える

そうなるともう私たちは悩むことはなにもなくなる。

自分探しとかいらない。

自分は何をしたいのか?

何をすればいいのか?

何がこんなに苦しいのか?

何が自分に向いているのか?

どの人と付き合ったらいいのか?

誰に投票したらいいのか?

全部AIが教えてくれる。

道に迷ったらGoogleMapに頼るように、自分自身のこともAIに聞くようになる。

https://www.technologyreview.jp/s/305957/brain-scans-can-translate-a-persons-thoughts-into-words/

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