41.日本の学校が消える?

オンライン授業で卒業資格認定する場合、日本の学校の多くが消えるかもしれない。

オンライン授業の場合、日本国内に限らず国外の授業も受講することが出来るようになる。仮にアメリカの学校が中学、高校、大学卒業資格を殆どオンライン授業で認定できるようになった場合、日本の学校に行く必要がなくなる。幼稚園や小学校低学年であれば全てオンライン授業というのは難しいかもしれないが、小学校高学年あたりからオンライン授業でも十分対応できるだろう年齢になっていると感じる。言語の問題があるため、どこでも授業が受けられるということにはならないかもしれないが、英語の授業をオンラインで受けられて卒業資格がもらえるのであれば、日本からでも受講する人が出てくるのではないだろうか。

全てUdacityなどのMOOCではNano-degreeという資格を与える所も出てきており、授業を受けた後の一定の知識量を担保する、ということがオンラインだけでも可能になってきている。

日本にいる友人と日本の学校の授業や教育について話をすることがたまにあるが、未だに昔のまま、変わっていないというのが私の印象である。アメリカの授業では計算問題は殆ど出ないし、教材はipadで済む場合が多い。STEMの授業などは実験器具を配布されて自宅で行うこともあるのだが、結果入力は全てipad上で行う。難しい内容は動画化されているため、容易に理解することが出来る。

授業や宿題の進捗、成績まで全部オンライン上で済み、学校の先生とも直接メールや電話で会話することが出来る。課題があったり、問題があれば担当の先生からすぐに連絡が来て解決することが出来る。オンラインになる前でも友達間のトラブルなどは親に必ず連絡が来た。

大学以上のレベル、業務上の知識はオンライン上での学習が進み、その学習結果が仕事や採用にも影響してくることは想像に難くない。業務レベルから大学レベルまで降りてきて、その後高校レベルまで降りてくるのではないかと予想している。

大学院レベルの内容はほぼオンラインだけで完結することはないと考えている。なぜならば情報系を除いて、多くの場合は実験設備が必要になるからである。工学、医学、薬学などどれも実験結果でどのような「新しい理論」が成り立つのか証明することが大学院レベルになる。そして査読付き論文を通して学位がもらえる流れは今後も変わらないと思う。大学院レベル、つまり研究するレベルに到達するのが、今後は早い年齢から可能になるのではないかと思う。学校の名前だけ優劣を決める「学校歴」社会は日本だけであり、そこに合わせてはいけないと思う。

学位を取るならば、有益な研究をしたいならば海外の大学に進み、研究するのが良いと思う。州立大学レベルであれば、州外から来ても日本でもらう給料でも払えるレベルだし、研究も企業から支援を受けながら行うことが出来る。日本でも企業との共同研究を行っているとは思うが、企業側にいた人間としてそれがどのような取り組みだったのかは良く分かるため、海外の大学を進めたい。

今後、日本から優秀な人が海外に出て活躍すること心から願っている。

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