5月末の遠征の話

札幌HoloLensMeetup Vol.5のTogetterまとめを徹夜で作り、翌朝公開してからそのまま新千歳空港に向かった5/26でした。最近面白くなってきたゲストハウスのLittleJapanに6泊して、以下活動をしてきました。

5/27 オープンサイエンスサミット2019の参加

 この日は一橋大学で行われていたオープンサイエンスサミット2019に出席してみました。キャリーを引いて首ホロレンズスタイルで。
 メイカーとアカデミアの接点に位置する学会のようです。ぶっちゃけ市場調査に来ました。私は科学を即時に行える環境がいいなと思っているのですが、アカデミアからの話題はアーカイブの利活用の話が多かったような気がします。一方で、メイカーやMashup Awardsなどに代表される非アカデミア駆動研究の基本精神は、とかく自由にモノに触れて使い方を面白いものに出来ればまた深く考えましょうという感じでした。
 両方のスタイルはトレーサビリティや一覧性・速報性などの観点で一長一短であります。両方できるのが研究者として柔軟な社会貢献になるのでしょうが、残念ながら片方しかさせてもらえない研究環境というのがHCI以外の若手研究者に待ち受けています。うまく適応できなかった凡人の私にはつらい気持ちを思い出させる場でした。28日も参加予定でしたが、いくつかトラブルがあったこともあり、翌日はゲストハウスで作業をして過ごしました。全自動洗濯乾燥ランドリーを初体験して、超便利じゃん!となってました。

深夜はゲストハウスのスタッフさんとそのお友達(?)とOculus Goで遊んでいました。その場に居なかったスタッフさんがちょうどQuestを買ったらしいと聞いて、浸透してきたなと思いました。スタッフさんからの認識は、「未明にインド人助けた人」から「バーチャルをやっててインド人助けた人」に変わりました。

5/29 Microsoft de:code 2019 参加

 下準備を色々やってて、あまり本編には絡むことが出来ませんでした。展示ゾーンのみ参加できるEXPOパス(無料)を持っていたので、そちらで入りました。xR関係の取り組みに関しては、はいえろさんのレポートが見やすいのでリンクを貼っときますね。

 様子を見るとどうやら、8万円払ってフル参加のチケットを買いHoloLens2体験キャンセル待ち列に並ぶという方法が道民に許された最速体験の方法だったようですが、早い段階で判断を誤り、体験しそびれました。体験者うらやましい。

 実は裏の本編ともいえるイベントがあったのでした。HoloLensの祖、アレックスキップマン氏来日。お分かりいただけたでしょうか。各地域イベントのオーガナイザーミーティングがあったのです。

 かつて2018年4月14日の第一回札幌HoloLens Meetupにて、オーガナイザーをやった@jojomonvrさんは、メイントークで「札幌にキップマンを招きたい」と言ったのです。本人は覚えているでしょうか('ω')そんなん無理やんと思うじゃないですか。まあ努力はしてみましょう。何事も継続が大事(かもしれない)。かくしてVol.1からVol.5までの間、札幌メンバーはそれぞれ思いつくあらゆる手を使って、好奇心駆動の参加者を集め続けました。その結果、5/25のVol.5も満員の会場と知的な交流が実現したのでした。

 キップマン氏本人と一瞬すれ違うだけでもお土産として持って帰ってもらえるものは無いかと考えた結果、今回のVol.5の活気を見せようという事に決めました。ちょうど集合写真準備中の隙を縫って撮ったTHETA Vの全天球写真とか手元にあった。そしてOculus Goも二台持ってた。なんとオキュゴ・グリップセットもあります。モバイルバッテリーもある。完璧。という事で、ゼロオペレーションで即見せられる画像が私のGoには仕込まれたのでした。しくじった時用の集合写真(紙)もセブンで印刷した。

     「ワターシ ガ アレックスぅ キップマンデース」

(6/6 追記:この人こんな真面目な事書くんだからいじり方気を付けような!

追記終わり)

キップマン(本物)きた。そして仕掛け人の@morio36さん。(ジンさんが後日アップロードした写真集の中に、一連の土地当てクイズ(違)の動画が混じっています。)日本全国からホロレンジャーきましたよって話をしてました。キップマン「新幹線で回るにはどのくらい期間が必要ですか?」(ワイの心の中「札幌へは新幹線届いてないなんて言えない…」)

嬉しかっただろうな。オーガナイザーおじさん頑張ってるもんな( ;∀;)
 そして各地域からの捧げものタイムを経て、DoMCNの番になりました。@jojomonvrさんはサインもらってた。時間がもったいないのでワシはパス。通りすがりだし。

 こんな感じで当日4日前の札幌の風景に入ってもらい、当然のごとく「行くわ!」と言質を頂いたのでした。やるだけやったな、ワシ!来られても英語喋れないのだがね!!東京ー札幌の遠隔登壇だった高橋忍さんにも現場の様子を見せられたので目的は達したのでした。

余談1

 熊本チームがアレックスキップマン氏に渡したオモチャは数時間前まで私が持っていました。他の地域のオーガナイザーはハテナ状態だったんですが、あれも第一回札幌HoloLensMeetupの時にKumaMCNの.@iwatch924からもらったコミュニケーションアイテムです。

 当時なんかよくわかんない勢いのKuma勢から2018/4/14の二次会で配られたクラッピー。困惑する北海道勢。

趣旨を理解し即日クラッピーチャレンジ。叩くと光る。

(見切れてるけどリンク先画像下部にちゃんとクラッピーいます)翌二日後、東京のRS4ミーティングに繰上り参加。以降、私が歩いて行ったすべての勉強会・学会にクラッピーがいます。時系列でいうと、札幌→東京→福岡→熊本→名古屋→大阪→松山→釧路→東京。さすがにVRChat内には持ち込めてないけど。

十勝大地震→北海道大停電のコンボの時もこいつだけ電池で光るのでシュールな笑いを提供しました。

そんなクラッピーでしたが、Kumaがこれを渡したいと言ってくれたのでポイっと渡して、様子をみてたら。

持ってた。ちゃんと青く光ってるからパチパチもやってくれてる。片手でパチパチできるから意外と使い勝手いいんだよね。光るし。
 わがクラッピーの移動経路など誰もキップマンに説明してないけど、日本で一番HoloMagiciansコミュニティ活動に居たクラッピーがキップマン氏の手に渡りました。長いクラッピーチャレンジだったね!!

余談2

帰り際のアキバで買ったLEDを組み込んで三倍光る(当社比)クラッピー二世を早速作りました。次回からはコイツが各地に行きます。

5/31 大人の社会見学

 午前はリコーさんの360°双方向通信システムの仮導入立ち会い@GPSS社さんに行きました。貸出機材の確認と使用法のレクチャがあったみたいです。集合時間を1時間間違えたので、大体終わって担当者さん同士がオフィスから出てくるところに私が荷物抱えて現れるとかいうミスをしました。
 ちょこちょこっと自分が運用している時の工夫などを説明して、あとは最近出たPC版桜花広場の実地テストをやってみました。持ち込んだWimaxルータにVR用ノートPC(議長)とOculus Go2台を繋いで、隣室に配置したOculus同士で会議を模擬でやってみました。

上手くいってよかったです。副社長氏がVRシステムに可能性を感じてくれているので、結構自由に提案できるのでいいです。

 午後は某社の代表さんと、事前にアポとっておいた企業さん(どっちも公開していいのかわからない)にお邪魔して、最近発表されたxR活用例に関する具体的なお話を聞いて意見交換してきました。自分はBIM全然わかってないので、一人でウッカリ凸らなくて本当に正解だったと思いました。向こうの担当の人、エンジニアさん数人かなと思ったら事業統括レベルの人でビックリしましたよ。晴れて直結のパスが出来たので、ビジネスが進めばいいよね、と思いました(他人事)。

 夕方ちょっと寝て、なんか最終出勤日だとかいってる後輩になか卯に連れて行ってもらって、昨今の世知辛い話と、転進先での面白そうな話を聞かせてもらったりしました。私もそろそろどこか決めないと生活がアカンので、じつはソワソワしながら聞いていましたw。それにしても、私が関わるとみんな会社辞めるんでないのかってレベルで人が動いています。二年の通算で10人以上辞めてる。超こわいはなしだ。

6/1 帰札

 一つだけ注意事項をアナウンスしたいと思います。Jetstarの国内線預け荷物カウンター、LookingGlassを不審物判定して再検査に呼び出される可能性が産まれました。
 搭乗開始10分前くらいに手荷物検査まで抜けられて今回はちょっと余裕あったなと思った瞬間場内アナウンスで呼ばれ、手荷物検査員に逆走させてもらってJetstarカウンターDに戻り、Zに行けと言われて反対側のpeachカウンターの奥にあるZの小部屋に走りました。荷物開けていいか問われるのでハイハイ言いながらどれですかみたいな話をして、大きな四角い物体…と言われた瞬間LookingGlassですね!どうぞ検査してください!!という感じでした。
 当然手荷物検査もやり直しなので、スマホ3台、ノートPC2台、OcuGo2台、HoloLens1台の手荷物検査すごい時間かかって焦りました。次回からが非常に心配です。。

 4月に帰札した時は、もっと時間ギリギリだったので、カウンターに「預け荷物再検査の時は搭乗できません」と言われたのですが、今回は「預け荷物再検査の時搭乗を保証できません」に変わったので違和感があったのですが、これがフラグだったようですね。時間に余裕をもって行動しましょう。

 期間中、じつはもうちょっといろいろ回っているのですが、別の記事で書きます。この辺で終わります。ずっと同室で泊まっていた東大院志望の香港市立大の学生さんと友達になりました。おもしろかったよ!スタッフ各位には感謝もうしあげますm(__)m

(6/4 執筆80分)