地方のDevRel的な人のことし
本記事は、DevRel Advent Calendar 2020 の12/8日担当分の記事として公開しております。昨年は同Advent Calendar 2019に地方コミュニティデザイン的な内容のポエムのような何かを掲載しました。今回もnoteです。
今年は忙しかった
みなさまはいかがでしたでしょうか?
”自分の事をxR系のDevRelだと思い込んでいる一般人”の私ですが、今年のコロナの影響で、やることが5倍くらいに増えました。
原因は移動の手間が消えた事です。
去年は札幌と東京、その他関連地域に必要に応じて出かけていき、勉強会に参加してはついでにご当地のコミュニティにお邪魔したり展示会に行ったり別のコミュニティイベントをハシゴしたりして帰る、という生活をしていました。当時から開発者同士を非同期で繋ぐ、という事をやっていた地方民なのですが、今年は一度も北海道の外に出ませんでした。というかさっぽろの隣に1回寄ったきり全部引きこもり。得られたものは時間とオンライン勉強会の機会でした。
方向音痴で100%道に迷ってしまうので当日入りも当日帰りも絶対できない私なので、一つの道外イベントに出席するために最低3日消費しましたが、全国的にオンラインイベントしかなくなってしまった事で、10分あれば参加できるようになってしまいました。前後2日を移動に割いていて参加できなかった分の期間で、別のイベントに参加できてしまうわけです。地方民からしてみれば機会が三倍に増えたという事です。今まで情報を得る方法が限られすぎていて悲しかった私としては、この状況はチャンスなので健康を維持しながら色々試す期間としました。
やってることは開発者つなぎが8割 コミュニティまたぎが2割
大きな変化がありました。HoloMagiciansコミュニティに参加したことがきっかけでこの活動を始めたくせに、HoloMagiciansのHoloLens Meetupをサボるという事を始めました。
同じ時期に近い技術領域・関心領域のイベントがある時には優先的にそちらに出かけていき、できればそちらの場で喋るという時間を作ってみました。結果としてはそちらのコミュニティでxRに関心のある人を見つけることが出来たりして、単に中央のイベントを視聴しているだけでは見つからない人と縁を作ることができました。
なんとなく私自身が、変化が感じられなくなるとちょっと飽きちゃったりするタイプの人なので、自分自身へのマンネリ化を防ぎたい気持ちで活動していたりします。ちょこっと外縁に飛び出してみる事で、別のコミュニティから同じように活動している人と遭ってしまうという事がわかりました。私がもともと中央にいないのでその辺の力加減が非常に簡単です。好奇心の強い他コミュニティの人をこっちに誘導するような流れも少しあります。
運営を手伝いだす
DoMCNの広報・運営技術が少し活かせそうな機会がありました。背景として、コロナ後東京のオンラインイベントの集客数推移の変化が、まるっきりコロナ前の札幌でのオフラインイベント集客の推移と同じであるという気付きに基づきます。とにかくイベント公開後の初動が伸びず、開催に近づくにつれてプロモーションをタイミングよく打っていく方式はまさに去年までこちらでやってた方法なので、現在コラボさせて頂いてるコミュニティイベントの告知にはこれらの方法を流用していたりします。
また、全てがオンライン化したことで、遠隔地のコミュニティの"起こり"を検知することが出来るようになりました。応用物理学会高専出身者の会によるVR学術講演会など、普通に生きてたら気づかないイベントを早期に見つけ出し、応用物理学会員への告知に協力できたことで彼らのイベントを盛り上げる事ができました。自力で運営する事よりも、真面目に運営している他コミュニティをブーストする方に今年は力を使っています。
去年発表したときの札幌の推移(だいたい)と本日の東京オンラインイベントの推移。似すぎ。
技術がないのにむしろハンズオンが出来る
これは #AR_Fukuoka の協力なくしてできない事でもあるのですが、#AR_Fukuoka 主催のハンズオンも不幸にもオンライン化を余儀なくされました。という事はつまり、札幌に居ながらにして福岡のハンズオンセミナーにも参加できるという事です。これまで、HoloLens などのデバイスの実機が地域になくてオフラインハンズオンとかできませんでした。また、私に技術がそれほどないので自力でのハンズオン開催とかも出来ませんでした。
福岡のハンズオン運営に協力してみることで、札幌で得られない初心者向けの技術が得られるようになりました。これまでのオフラインの札幌ミートアップなどで、地元の開発者さんでそれぞれどんな内容に興味を持ちそうかを結構把握しています。地元の開発者さんに福岡の案内を随時渡すだけでやる気のある参加者を供給できるという点で、結構広がりが出始めている感じがします。
地方のDevRel職はほとんどいないと思う問題
さて、札幌にDevRelと呼ばれる専門職はいるのでしょうか?
コミュニティマーケティングの文脈で札幌のコミュニティにお邪魔したときは、カスタマーサクセス寄りの方に会う機会がありましたが、Developer Relations専任の方とはまだお会いできていません。兼任っぽい人が居るのかな…?
開発者がみんなで幸せになる方向を目指す、というポジションの特性上どこかの勉強会で自然に出会うはずなのですが、まだ会えないので、本当にまったくいないか、超絶忙しいかのどちらかなのでしょう。来年は出会う機会が来るのでしょうか。
とりあえずカレンダーに書いてみたのは、札幌でそういう人がいるかどうかも知りたいなぁという気持ちからでした。
DevRelの姿勢を研究者界隈で適用したい私のまとめ(半分)でした。DevRelカレンダーの10日もまだ空いているので、残りをそちらで埋めようかな('ω')
(2020/12/14 2453字)