急にDevRelJPに呼ばれたので

こんばんわ、Hokkaido MotionControl Networkのじゅんです。最近はヒマ人です。
去る2/3に、DevRel Meetup in Tokyo #60 〜2021年に向けて〜という勉強会があり、余計なつぶやきをしたことがきっかけでLTに当日誘われ、大急ぎでスライドをまとめてお話しました。持ち時間が短かったので、XRミーティング(#大阪駆動開発)の多層構造について紹介してみました。

当日のまとめはコチラにジャーニーマンさんが公開してくれています('ω')


オムニチャネル型ミーティング(造語)

 オンライン勉強会が去年一年いたるところで行われた結果、それぞれの設計思想がイベントに反映されるようになってきたように思われます。その中でも、#大阪駆動開発 #福岡XR部 のコミュニティと続けている #XRミーティング は結構異色な存在のように感じており、本発表はこれを言語化してみようと思いました。
 オムニチャネルはマーケティング用語で、ネット・実店舗さまざまなチャネルから購買体験が得られるように作られた流通形態って感じ(あんまりわかってない)です。それに対して、ミーティング自体がオムニチャネルになっているということはつまり、参加者が関わり方を複数から選べるという事になります。

 まず形を説明しますと、本体のXRミーティングはコロナ拡散以降1つのzoom会議を共有して行われます。普通と違うのは、大阪・東京・福岡・北海道がそれぞれ入り口を立てていて、各地域で別々の運営をしている点です。オンライン化が進んで距離がもはや関係ないので、運営も一本化した方が合理的なように一見思えますが、本会はそうしませんでした。自然に。(LT登壇などは運営のメッセンジャーで統括していて、大丈夫です)


 Youtube配信は毎回行われていて、別にイベントページから参加しなくてもzoom勉強会の様子を普通に視聴することができます(懇親会パートからは配信OFFになります)。

 完全に結果論ですが、回を重ねるごとに各運営が独自進化をすることになりました。たとえば #福岡XR部 はHubs(VR空間)が得意なので、Hubs - Zoom間の映像音声のやり取りを通し、VR空間の別会場に大多数が集まる形を取っています。大阪会場は広いコワーキングスペースを手に入れたようなので、極小人数のオフライン募集も時々行うようになりました。札幌は新しい参加者がよくわかるようにzoomのみに絞っています(コロナ感染拡大が落ち着いてきたらオフを準備すると思います)。

 以上より、参加者目線では i) zoom参加、ii) Hubs参加、iii) オフライン参加、iv) youtube参加の4種類があります。Hubsは福岡・大阪がそれぞれ立てるようになりました。

 運営としては次の案内が出来ます。
 ①自分のネタを知ってもらう目的であれば、LT登壇かzoom参加で全体にむけて発信するとよい
 ②交流する目的であれば、福岡Hubs会場で最初からVR空間内で親睦を深めながらzoom発表を時々聴いてるとよい
 ③勉強する目的であれば、Youtube視聴で時々巻き戻ったりしながらジックリ発表を聴くのがよい
 ④体験をしたければ大阪オフライン会場に行けばなんらかのゴーグルは多分かぶれる

 目的に当てはまっていた全ての項目は、本来はオフラインでxR系ミートアップをやる際に全て満たされていたものです。しかしその後コロナ禍によってほとんどのオンラインイベントが③に集約しかけたために、ほかの目的を満足させられない参加者が去る結果になったと思います。そんな中で、図らずも運営を一本化しなかったことによって、機能が分散し、それぞれの機能の中で目的達成の手段が残りました。規模は小さくなったもののそれまで得られていた体験が地域性(運営スキル)という形で残ったのが今のXRミーティングです。

メリット

・単純に運営メンバーが4倍=参加呼びかけの窓口が4倍
 各運営人にゆかりのある参加者がそれぞれのイベントページにエントリします。今はオンラインなので、別の勉強会で出会った関西圏の人が北海道ページからエントリしてくれることもあります。もともとVRChatから入ってきてくれていた人もいたので、地域軸というよりは運営人軸という感じで集客になっている拠点もあります。

・本会と懇親会で関わり方を変えれる
 たとえば、北海道でおススメしているのは、zoomで普通に勉強会参加したら、その後の懇親会はHubsに行ってもらうというものです。これはコロナ前のオフラインミーティングの形にかなり近いです。Hubsはzoomの会と違って一人がマイクを占有することはないので、ワイワイになっているっぽいです(私は運営なのでzoomのまま見てる)。参加者へのイベント告知(非公開)がある人は、その逆で懇親会などのタイミングでzoom会場に戻ってきて説明してもらうことも出来ます。

・LT募集は楽だし、運営が当日欠けても回る
 会の基本構造として、月間ニュース+開発TIPSのメイントークは毎月固定で、のこりのLTを4枠程度目安に全体共有しています。今は4拠点なので、各拠点がそれぞれ1枠くらい埋めればよいことになり、わりとコンスタントに埋まります。埋まらなくても質問タイムを多めに取ればいいので、それはそれでよいです。MCを務める係が4拠点分いますので、なんだかんだで中止になることはないです。
 毎月第三水曜日と最初から固定してしまっているのも今はとても良いと個人的には感じています。コロナ前の地方勉強会は、東京の勉強会ととにかく被らないように日程を決める必要があり、東京の動向を常に気にしながら2か月前とかに確定してあとは祈っていました(それでも被ってしまって泣いたこともあった)。つまり日程確定にも運営のリソースを使っていました。一方、コロナ後にイベントのリードタイムが大幅に短くなった結果、もう外からイベントの発生を読むことは不可能となり、かぶってもしょうがないと割り切る必要が出ました。そうなると、とにかくルール化してしまって日付を決めている方が、当月のミーティングの最後に次回予告をキッチリ出すことができ、継続するものだという印象を与える事が出来ます。脳みそを使わないので運営も楽です。

 以上から、参加者目線で言えば、勉強会参加の期待値どおりの体験がしやすく、運営目線から言えば、努力負担の少ない楽な会という事になります。地域統合をしなかった事によって、たまたま多様性が残って楽しみ方が他よりちょっと多いという状況になりました。

 勉強会本番・懇親会共に関わり方を自由に選べるという方式になっているので、オムニチャネル型と言ってみたわけです。つたわったでしょうか。入り口と出口を選べる事に意味があります。

拡張性

 実はこの会議は"コミュニティマネジャーになりたい人向け"でもある会だということも触れたいと思います。たとえば地方のエンジニアさんで、XR興味あるけど仲間居ないなと思っている方が結構埋もれていると思うのですが、仲間の増やし方は2つあります。①ちょっと遠いけど関係ありそうな地域のイベントページに参加者として参加する。②地域のまんまイベントページを建てる。
 拠点数を絞っているわけではないので、会のおおもとの趣旨に沿った参加であれば大歓迎です。また、人数を特に求めているわけではないので、一人イベント状態で連結しても大丈夫なのではないでしょうか。私も時々イベント告知を忘れたりして北海道会場から2名しか参加してないとかもやるので(ひどい)、少ないからダメとか思いません。
 なので、気楽な形でまずは参加してもらって、近所に仲間を増やしたくなった時にはイベントページを建てる練習をしてもらう場としても使ってもらえる場だと考えています。コミュニティ志向の開発者の方がハッピーになれる方法は、いくつかアドバイスできると思います。

デメリット

 参加者数の増加を求めると、やることが増えてめんどくさくなってしまうのでほどほどの規模に収まります。これは逆に、新しい参加者さんに目が届きやすいというメリットでもあります。今回、DevRelJPに参加していた方は本職DevRelの方でしょうからKPI的に人数少ないのはつらいと思いますが、一方で有志コミュニティの場合はやる気が尽きなければいいので、デメリットがあまりデメリットになりません。

まとめ

 そんなわけで、あらゆる段階の新規さんにやさしい感じになっていますので、ハードルを感じずに遊びに来てもらえればいいなと思います。LTも募集中ですw
 オンライン化が進んで越境登壇する人が増えると思いましたが案外そうなっているわけでもなさそうな空気を感じていた中、中津川さんに呼ばれたのもいい機会かなと思い、自ら越境登壇マンをやってみました。DevRelのSlackグループにも入れたし、軽率に引き受けて良かったです('ω')

 今回は2020を振り返ってということで、メイン登壇者の方々のトークでもオンライン化による新キャラ発掘に困難を感じた話が続いていました。どのジャンルでも同様に感じました。

おまけ 発端

自己紹介パート用につぶやいた

拾われた

90分で作ってしゃべった

補足の一言

反応

分かりやすさだいじ

複数拠点

2021の抱負をディスカッション中に言い忘れたので後出し


お疲れ様でした('ω')

(21/2/10 3333字 120min)