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宗像大島(2024/8/19)

 宗像市大島に行ってきた。玄界灘に浮かぶ、福岡県最大の離島である大島は2005年に宗像市に編入されるまで宗像郡大島村だった。

 鹿児島本線東郷駅からバスで約20分。神湊港から渡船に乗る。

 渡船しおかぜで約15分の海路を辿る。運賃は片道570円。

 渡船に乗っていると、東に地島が大きく見える。こちらも神湊からの渡船で行けるので、いつか行きたい。

 短い船旅を終え、大島港フェリーターミナルに到着すると、こちらにはフェリーおおしまが停泊していた。おおしまはしおかぜと違って、車両の輸送が可能だが、所要時間が約25分と少し長くなる。

 港には多くの漁船が泊まっていた。

 港から南東に少し進むと宗像大社中津宮がある。

 境内はそれほど広くなく、参拝客は同じフェリーで来た人ばかりだった。

 宮の奥には天真名井という湧き水があった。冷たくて気持ちよかった。

 石段の上から下を臨むと、鳥居の向こうに海が見えて良い景色だった。

 中津宮を出て島の中心部から北へ向かう。中心部を離れると民家はなく、森と田が広がっていた。道に歩道はないが、車はほとんど通らないため特に問題はない。

 島の北部、日本海を臨む地に宗像大社沖津宮遙拝所がある。

 社そのものではないため、こじんまりとした建物だ。

 個人的に気になったのは、石灯籠に彫られている「瀛津宮」の文字。昔は沖津宮ではなくこう呼ばれていたようだ。しかし「瀛」は「うみ」という意味はあるものの、「おき」という意味や読みは漢和辞典には載っておらず、何と呼んでいたのかという疑問が残った。

 遙拝所の裏からは海が見渡せる。天気が良い日には、遠く沖ノ島が見える日もあるようだ。この日は天気晴朗だったが、沖ノ島は見えなかった。

 その後島内最高峰の御嶽山展望台へ向かった。最高峰といっても標高は224mだ。展望台からは対岸の福岡本土がよく見えた。左にはっきり見える島が地島、右にはっきり見える島が無人島の勝島だ。奥には薄く宗像市本土が見える。

 勝島からさらに右を見ると、福岡市方面が見える。アイランドシティのタワーマンションが何棟か確認できる。

山道を下って麓まて下りる。山道の入り口には鳥居があった。なぜか左右対称ではなく、右側が反っている。

なぜか上下逆に付けられた看板。

 島内中心部の写真。家はここに固まっていて、それなりに数がある。人通りは少なく、車も軽トラで移動している人が少しいたくらいだ。

 帰りの渡船から見た大島。海上に堂々と鎮座している。

 宗像大島は「神宿る島」というだけあって落ち着いた雰囲気の島だった。宗像大社に行く人は、行きやすい辺津宮だけでなく、大島にも行くとさらに面白いのではないだろうか。

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