【閑話休題22】クラウン考

滅多にしないクルマの話。

「いつかはクラウン」のフレーズが席巻したのは40年以上も前の話だが、
今回発表された新型クラウン、
「いつかはクラウン」を目標にしてきた人たちにとって、果たして納得がいくクルマなのだろうか?
疑問でならない。

ここ数代前(ゼロクラウン)あたりから、
斬新なデザイン(マスク)を前面に出してきたが、当たりもあればハズレもあった。
ハズレであっても、内装や乗り心地は、
「さすがはクラウン」であったと思う。
エンジンも、燃費を考慮し、改善に改善を重ねていて、乗り心地もかなり良い。

だだ今回、新型クラウンを見た時は、
良くも悪くも「ぶっ飛んだ」。

冒頭にも書いたが、
「いつかはクラウン」を目標にしてきた人たちにとって、果たして納得がいくクルマなのだろうか?

率直な感想を述べると、
正直、カッコ悪い…
ベンツなどの海外の車も、SUVに近いスタイルに変わってきているが、
クラウンもそれに倣ったか?
私が元々セダン派故に、そう感じたのかもしれない。

外観よりも更に残念なのは、内装である。
樹脂が無く、全ての箇所がプラスチック。
高級感が全く感じられない。
いくらコストカットといえども、少々やり過ぎではないか?

「いつかはクラウン」と言われていた頃の高級感があるクラウンはどこに行ったのだろうか?

高級感あるクルマを求めるなら、レクサスに行けということなのか?

コネクティッド系は、最新機能を搭載しているようなので良いと思うが、
車両ナビ不要論者の私は、
タブレットを取り付け、Googleナビで移動した方が使い勝手が良いと思っており、
数十万もするコネクティッドナビを、わざわざ取り付ける必要性や魅力が感じられない。

値段については高級感がある金額。
なのに、何故か安っぽく感じてしまうのはわたしだけだろうか?

値段についてもう一つ言えば、
20数年前に、ヴィッツが発表されたが、
100万出せば、ある程度のクラスのヴィッツが買える時代だったのだが、
20年の月日が経てば、物価も上がったのだろうか?100万では軽自動車も買えない時代になった。
コストカットをしても、車両価格は跳ね上がっている。
おまけに安っぽくも感じる。

そりゃあ、昨今の若い人たちのクルマ離れは止まらないわけだ。
またクルマを買う人たちも、国産車から外車に走っても仕方ないんだなあと思ったりもする。

あぁだこうだ言ってみたが、
魅力あるクルマがなくなったなあ…
と、思うだけである。

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