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【閑話休題15】A級小倉劇場40周年に寄せて

2022年3月11日から、A級小倉劇場40周年開館記念が催されている。

松本ななさん
山口桃華さん
中条彩乃さん
須王愛さん
小宮山せりなさん
という、豪華なメンバーが開館記念に花を添えている。
A級小倉劇場の歴史に新たなる1ページに加わった。

私はというと、3月14日に小倉に赴いたのですが、
4年連続で劇場周年のトリを勤められた小宮山せりなさんのポラタイムの時に少しだけお話しさせて頂きました。

「昨年の39周年開館記念の時は、コロナ禍の真っ最中で、これが最後の周年かと思ったりもしましたが、こうして無事に40周年を迎えることが出来て、とても嬉しいし、これから先もずっと毎年劇場の周年が迎えられるといいですね…」
と話させて頂いた。

2020年1月に発生したコロナウイルスによる世界的パンデミックにより、日本人の娯楽の一つであるストリップの業界は、同年4月以降、約2ヶ月間にわたり休館を余儀なくされた。(←A級小倉劇場は4中〜5結まで休館)
その後は、感染予防を万全にしながら再び劇場はスタートした訳だが、その後の新聞紙上でA級小倉劇場の閉館が話題になってから以降、「閉館」という2
文字が常に隣り合わせとなった。

閉館の話題がクローズアップされた最大の理由は、国によるコロナ対策の補助金政策が、ストリップ業界には該当しなかった事のようだ。
劇場のママ曰く、「税金もきちんと納めているのにも関わらず、国の補助金政策の対象にならなかった事により、心が折れた」から閉館するとの話でした。

だが、全国のストリップ ファンの方々の
「劇場を続けてくれ」
の声に後押しされ、劇場は再び息を吹き返した。

法律の関係上、経営者が変われば劇場は閉館になるようだが(←法律上の閉館の概念はあまり詳しくないので、ここはご参考まで)、
これから先、何年続くかわからない業界。
引き続き「閉館」という2文字が隣り合わせの状況には変わりない。

以前にもブログで書いたが、
劇場というのは、老若男女分け隔てなく平等に
踊り子さんたちの演目が見れる場であり、
また、年代を超えたコミュニケーションスペースではないかと思う。

休憩中は、ロビーでさまざまな会話が繰り広げられる。
ストリップ今昔話や遠征の話、食事の話、服や靴の話などなど、ストリップ鑑賞は当然だが、
それ以外の会話で年代の垣根を超えて
コミュニケーションが取れる場所が、
このストリップ 劇場ではないのかなと思う。

また、劇場がある地域の皆さんだけが集まるだけの場ではなく、
全国各地のファンの皆さんが集まるのも、劇場のすごいところでもある。
ストリップという文化が存在しなければ、
間違いなくお会いすることなんてないだろうと思う方々ともお会いでき、ストリップを通じて仲良くなれる。
それはストリップ客同士ではなく、踊り子さんや劇場スタッフにも言えることかもしれない。

取り止めのない話となったが…
小宮山さんとの会話の続き。
私:「10年、100年劇場が続けられるといいですね」
小:「10年後も呼んでくれるかなあ」
私:「もちろんトリで。もはや殿堂入りですよ!」

なにはともあれ、素晴らしい文化。
永く続いて欲しいなあと願うばかりである。

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