Venus + Mars - You've Moved On With Your Life
Venus + Mars、全く情報が出てこず...いや、オークランドの女性3ピースという編成までは過去のディスコグラフィにあるアートワークを見れば分かるんですけど。
シューゲイズ、ドリームポップ、ウィッチハウス、他にもメロコアを背景に持ち合わせていそう。メランコリーなノイズとループを多用したサウンド自体は非常に厚みがあり、どこか人力な質感よりもラップトップを駆使した制作過程を想像してしまう。
クレジットには「my recent divorce」と表記してあり、おそらくヴォーカル/ソングライティングを担うSophiaが最近経験した離婚をテーマにしてレコーディングされたようだ。
M1「Drowing In Lovers」はMy Bloody Valentine「Soon」寄りなリズムループとディスコード、深いエコーが効いたボーカルがミステリアスに絡む。M2「Only Wish」 など以後の曲も含めて全体としてはヴェイパーウェイヴに近いエキゾチックなサウンドメイクが成されている点も興味深い。
過去のディスコグラフィーにはDisclosureとSam Smithによる「Latch」カバーを収めた作品も。初期作「Let's Take The L Train Instead」ではTom Middleton「Moonbathing」もアレンジしているなど、単にシューゲイズを基本とするわけではなく、クラブミュージックや音響面にもアンテナを張っているようだ。
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