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笑いにおけるメディアミックス~バナナマンの内輪ネタについて~

テレビ番組がつまらない、とよく聞きますよね。

特にバラエティー番組はその”つまらない”対象として挙げられることが多い。そういうネガティブな人に総じて「昔のテレビの方が面白かった」、という懐古主義的な面を推してくるんですよね。

確かに昔のテレビの方が面白かったのかもしれません。このご時世、あれもダメこれもダメと、目には見えない倫理や規則のコンプライアンスにテレビメディアは雁字搦めになっています。

そんな”つまらない”とされるテレビのバラエティー番組において、この2~3年で急激に人気が増してきたのがバナナマンです。個人的にも大好きな芸人さんですが、ここ最近の彼らのブレイクには色々とタネがあると思っています。

昨日5/7の『バイキング』にバナナマンが出演していました。当初は設楽さんだけの出演でしたが、番組冒頭で「日村さんも来ちゃいなよ!」というフリに自宅で番組を観ていた日村さんもマジ対応。番組終了寸前に登場し「これ、西麻布のミルクレープ...」とオチまでつけるところはさすがの一言...


そんな盛り上がりを見せた『バイキング』内で、まさにバナナマンの面白さが垣間見れた瞬間がありました。それは急遽ゲストとして出演していた森山直太朗と設楽さんについての話題。

実はこの2人、「同じ誕生日」という共通項があるのです。その縁もあって、毎年バナナマンのラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』では"森山直太朗が電話越しにバースデーソングを歌う”ことが恒例行事(?)になっています。

さらに『バイキング』ではバナナマン、おぎやはぎの旧友でもあり、『ゴッドタン』『とんねんるずのみなさんのおかげでした』等の構成作家を務めるオークラ氏が婚約した際のエピソードを紹介。オークラ氏の婚約パーティーの場にて森山直太朗が制作した歌について話していました。おぎやはぎ、バナナマン、森山直太朗しかわからない内輪ネタの連発に、視聴者も出演者も戸惑っていたかもしれませんね。

でも、まさにこの"内輪感"こそがバナナマンの魅力なんですよ。

そしてそれを1つの媒体だけで終結させない、いわば「笑いのメディアミックス」を展開していることが、彼らが"つまらない"と揶揄されるテレビシーンにおいて重宝されるタネだと思うのです。

同じ話でもその場の状況や雰囲気に合わせてニュアンスや伝え方を工夫することで、全く異なった話に聞こえたりしますよね。お笑い芸人の方はその技術を持ってして、自身の経験やコンプレックスを笑いにしてるわけです。

ラジオ、テレビ、インターネットと各媒体に発信できる場があるからこそできることかもしれませんが、だからこそ、バナナマンはどんなメディアにも対応できたのかもしれません。

これだけ書くと設楽さんの魅力だけだと思われるかもしれませんが、日村さんの破天荒で突飛もない行動や言動があってこその"内輪感"と"メディアミックス"です。そしてメディアミックスは何も彼らだけが多用してしてるわけではありません。今現在、人気者と称されたり、例えネットのみで人気を博してる人でも、その人気の秘密はメディアを上手く使えているかどうかにあると思いますからね。

それにしてもテレビやラジオをつまらない、という人はどんなプログラムを通して発言しているのか気になりますねぇ...少なくとも、この「いいとも グランドフィナーレ」でのバナナマンのスピーチは最高でしょ?





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