今年20周年を迎えた「とある」シリーズについて語りたい
Junと申します。普段はTwitterなどで絵をほそぼそと描いて生きております。
とあるシリーズってなんだろう?と思った方、はじめまして。
ああはいはい、「『とある』シリーズね」とニヤリとしている方、お久しぶりです。
そう、とあるシリーズといえば、鎌池和馬先生がご執筆されている「とある魔術の禁書目録」シリーズですね。
この度、めでたくとあるシリーズが第一巻の刊行から20年の節目を迎えました。おめでとうございます。
「もうそんなに経ったのか」とオタク諸君は驚かれると思います。
おそらくですが、10年以上前にアニメのとある2期や超電磁砲を見ていらした方なのではないでしょうか?
あれからしばらく経ち、多数のコンテンツが流行り廃りを繰り返す中でとあるシリーズはすっかり鳴りを潜めてしまい、全然話題を聞かなくなったなと思う方も多いと思います。
では、とあるシリーズが今どうなっているのかご存じでしょうか?
なんと信じられないことに今も原作が続いています。
というか、コミカライズも終わってないし超電磁砲も終わってないし、なんならスピンオフシリーズが増え続けています。
論より証拠なので、とあるシリーズを以下にまとめてみました。
・小説(66冊)
とある魔術の禁書目録 全22巻+3巻(SS,SS2,SP)
新約 とある魔術の禁書目録 全23巻
創約 とある魔術の禁書目録 既刊10巻
とある科学の超電磁砲 全1巻
とある暗部の少女共棲 既刊3巻
とある魔術の禁書目録外伝 エース御坂美琴 対 クイーン食蜂操祈!!
とある魔術の禁書目録 外典書庫 全2巻
電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機
・漫画(84冊)
とある魔術の禁書目録 既刊30巻
とある科学の超電磁砲 既刊19巻
とある科学の一方通行 全12巻
とある科学の心理掌握 既刊3巻
とある科学の未元物質 全1巻
とある暗部の少女共棲 既刊1巻
とある科学の超電磁砲外伝 アストラル・バディ 全4巻
とある日常のいんでっくすさん 全5巻
とある偶像の一方通行さま 全4巻
劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-
とある魔術の禁書目録×電脳戦機バーチャロン とある魔術の電脳戦機 全3巻
アニメ
とある魔術の禁書目録 1~3期
とある科学の超電磁砲 1~3期
とある科学の一方通行 1期
劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-
多すぎんだろ・・・・・・・・・・
レベル5全員コミカライズする気でしょうか?7人中5人あるし多分だけアストラルバディに削板出てそうだし・・・アストラルバディは何?外伝の外伝ってこと?
正直に言いますが、私も20周年と聞き、とある事情で数年ぶりに追いなおしている状態でして全部は読めておりません。
今月も新しくとある暗部の少女共棲のコミカライズ1巻がめでたく発売されまして、なぜかとある暗部の少女共棲3巻とエース御坂美琴 対 クイーン食蜂操祈が同時発売されました。追いつけるわけないだろ!!まだ原作すら読み終わってないんだぞ!!
ちなみにコミカライズの禁書目録はガンガンで2番目に長寿作品になったらしいです。でもまだ原作の18巻らしいです。全部コミカライズしたら100巻コースじゃねーか。ワンピ?
私の読破状況について
さて、この記事を読んでいる方はとある歴の長い方もいらっしゃるとおもいますので、私のとある遍歴と読破状況を先にご共有しておきます。
ここからはややネタバレを含む内容も記載しますのでご注意ください。
私のとあるとの出会いは中学生のときのことでした。
私は当時エヴァにハマりまくり、ややオカルトに傾倒しておりました。
偶然ラノベコーナーで「とある魔術の禁書目録」という背表紙を見つけ、これはオカルト本に違いないと思って買ってみたのが始まりです。
そこから一気にドはまりしてしまい、当時発売されていたイギリス編まで一気に読み漁り、学校の机の中に全巻いれて何周も読む有様でした(今思うと気がくるっている気がします)。
それからすぐロシア編が始まり、高校卒業とともにグレムリン編が終わりました。
ここで大学に入った後、遊びが増えすぎて本を読むのをやめてしまいしばらくとあるから離れます。
社会人になったあと、コロナ禍を機に当時出ていた巻を全部読み、またしばらく離れます。
そして時は現在にもどり、とあるが20周年という記事を目にします。
「今何巻まで出てるんだろう?」と公式サイトに行き、創約10巻の表紙を見て「これは追わないとまずい!」と思い必死こいて追いかけて、創約7巻を読み終わったところです。
漫画? 全然追いついてないです。原作読んだら読むから・・・。
なぜまた読み返そうと思ったか?
とある原作勢の最近原作を読んでいない皆さんはこの創約10巻の表紙を見てください。
見知らぬ幼女が自分の首を絞めていて、上条当麻が後ろを向いている。
ある程度、それこそ新約まで読んでいる方なら何か彷彿としたものがあったのではないでしょうか。
今までとは全く違う絵柄のモノクロの表紙で一方通行がこちらを睨みつけていた旧約15巻、真っ黒い世界でオティヌスが一人で手を伸ばしていた新約9巻、アレイスターが正しい向きで立っていた新約18巻。
これらの巻は表紙通りに、内容もヤバイ巻だったわけですが・・・。
それらと同じ気配、それ以上におぞましい気配をこの表紙から感じませんか?
今まで、上条当麻が後ろ向きで立っていたことはありません。
まして、ヒロインらしき少女が自分の首を絞めているなどというあまりにも直接的な表現。
一体何が起きているんだ?となり、私は再び追うことを決意しました。
創約シリーズ、めちゃくちゃ面白い
ぶっちゃけ、原作のとあるを読むのをやめてしまうハードルになっていた場所がいくつか私はあると思っています。
まず、一つが浜面登場後の暗部編(旧約19巻)~ロシア編(旧約22巻)
この辺りから主人公が増えたことで群像劇になり、少し読みづらくなった印象でした。
次が、新約1~8巻のグレムリン編の序~中盤。
あとの新約9、10巻まで読めばむしろ「うおお!」となるのですが、
このあたりはかなりフラストレーションが溜まります。
だって一回もそげぶが飛ばないんですよ!?
次が魔神~理想送り編だと私は思っています。
鎌池先生のあとがきにある意図通りではあるのですが、如実にインフレを感じるエピソードですし、上条じゃないキャラにくっついているぽっと出のヒロインラッシュに「???」となってしまい私は一度離脱しました。
というわけで、割と新約が魔境なのですが創約になると空気が一変します。
新約の終わりから創約にかけて、気のせいでなければ、作品が完結に向けて一気に動き出している気配を感じます。
旧約のころからずっとキャラクターが抱え続けてきた問題が大きく動き、解決していきます。
また、鎌池先生は新約では割と実験的な執筆をしていたそうなのですが、そういうものはあまり感じられず、群像劇的な側面も鳴りを潜め上条当麻の周りに絞って描写されているため、かなり読みやすいです。
また、旧約~新約の間で起きていた話のオマージュ要素がある気がしており、読んでいると「おっ?」となることがあるので意識してみると面白いかもしれません。ステイル、神裂、上条、インデックスのパーティで問題解決に挑んだりしています。
新約とは流れ変わったな、と感じてもらえると思うので、ぜひ読んでみていただきたいです。
最後に
一番好きな巻は新約9、10巻です。
あれを超える面白さのラノベ、読んだことがありません。
ほんとうにあそこまででいいから読んでくれ、マジで。
多分別で記事書きます。
近木野先生、新約10巻のコミカライズ楽しみにしています。本当におねがいします。ありがとうございます。
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