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セクマシの新譜を、聞いてみたよー。

 脳内、マヂラブ野田クリスタルで変換しております。
 ごぶさたしております、いけぴょんです。

 今年の目標、note更新しようと決めてはや一ヶ月。
 そろそろ一ヶ月経とうとしてます、ね。
 とりま月末までに一本上げたらギリセーフ……?
 というわけで冒頭に戻ります。
「セクマシの新譜を聞いてみたよー」

 ワタクシそういや、リアタイでセクマシのフルアルバム買うの、初めてですね。
 ベストから買い始めて、その後はミニアルバム「明日を見に行く」シングル「かくせ!」だったんで。
 流石フルアルバム。聞き応えありました。通勤中に聞くのにちょうどええ。

1.もっと光を

 先行でMVでも楽曲でもなく、「楽譜」が出てきた問題作。

 モーリー曰く「中学校で習ったはずだから、みんな思い出して!」的なことを言うてた気がしますが、何年前、いや、何十年前やと思ってんの……。というか、シャープ四つなんて習ってないし聞いてない(笑)

 今回ライブでバーチャルシンガロンするため、ゲストボーカル(セクマシファンの総称)が歌声を録音して送るという企画がありました。自力では無理と判断したワタクシは、セクマシが開いた録音会に参加し、事前にYouTubeでMVを死ぬほどリピートしました。今聞いても、耳が高音パート探してますね。苦労しましたが、森田先生指導の下、何とかクリアできました。

 それはさておき。

 セックスマシーン!!は、ロックバンドです。ロックバンド・セックスマシーン!!のフルアルバム、一曲めが合唱曲。それこそがロック。セクマシらしいなー。その昔、ライブハウスでお客さんに歌わせるという手法、一体感やら達成感を味わせるのはファン獲得にはもってこいなんじゃないかと本気で考えたことがありましたが、このご時世、ライブハウスで歌うことを封じられたゲスボにとってこの曲は、胸につきささるものがありました。録音のための練習中も、うっかり感情移入して泣きそうになったくらいです。

 こんなに歌う楽しさを教えられたのに、いきなり歌うなってのは殺生な話で。久しぶりに行ったライブハウスで、歌えないことに歯を食いしばったこともありました。(not比喩)ゲストパーカッションと称され、物販で買ったカスタネットとタンバリンを持ってもなお、個人的にはゲスパと言われることに抵抗がありました。ワタクシは歌えなくてもゲストボーカルだと。

 声重ねた喜びを感じた日々を、忘れたくはありません。形を変えねばならんことはあるでしょうが、ゲストボーカルとして歌うことを目指して行きたい。大げさかなと思うこともありましたが、きっとセクマシも同じ気持ちだと確信を持てる曲でした。

 ライブで聞くのが楽しみです。コーラスに自分の声が混じってるのが多少心配ですが、いい感じにミキシングしてくれてるって信じてます。あと、録音会の時にモーリーが「ゲストボーカル、やっぱりすごいなー」とぼそっと言うてくれたの、ワタクシの宝物です。うひ。

2・ウッドストック2022

 フォロワーさんも言うてましたが。
 うっかり年号を見落としてたんで、初めて聞いた時、脳内のおいでやす小田が「思てたんと違うなあああああっ!!」と絶叫してました。思ってたんと違う。油断ならん。

 しかしこれは2019ではありません。2022です。途中から歌詞まで変わっててびびりましたが、まさに今伝えたいことがこれなんだろうと。コロナ禍の今こそ響く歌詞に進化してました。

 そしてふと思う。これ、ライブで年号クイズが始まる気がする。なまじイントロがほぼ変わらないだけに、サビ聞くまでどっちかわからない現象が。ツアー中は2022やってくれると思うけど、セクマシはいい意味で期待を裏切ってくるバンドだからなー。油断ならん。

3・AIウォーズ

 冒頭のキーボードがいいですねー。
 みんながSFって言うから気になってたんだけど、ワタクシの知ってるSFよりだいぶアナログな話してるな(笑)

 モーリーの詞あるあるだけど、かなりわかりやすい曲でもさりげなくアシモフだとか、デコイだとか出てくる辺りが、知性を感じます。そのくせやってることと言えばペッ○ーののどぶえをかみちぎれとか、お掃除のロボット追いまわせとか(笑)

 そしてラスト、こっわ! 碇ゲンドウポーズしてるモーリーが目に浮かびました。
 ラストのシャット音、懐かしい。あれいつ頃なくなったんだろう……。

4・何にもない日々

 MVが先だったんで、あの映像が目に浮かびました。

 日常と、夜の橋の下で歌ってるセクマシの対比はずるい。永久保存版じゃないすか。

 コーラスが美しいですね。初めて聞いた時、じわっと涙が出ました。

 光を感じた~のところは、メロディと歌詞がよく出来てるなあと。

 当たり前なんだけど、2020年の初春頃、モーリーもこう感じてたのかなあと。しかしワタクシにしてみれば、途方に暮れていた時にモーリーこそ、セクマシこそが未来を探して歌ってたから、希望が持てたと思ってます。

 あの頃の手帳は二重線だらけです。インストア、ライブ、その他諸々楽しみのほとんどがなくなって、家から出ることも許されず、けど仕事にだけは出かけねばならなかったわけですが。そしてむしゃくしゃしてドラム始めたりもしましたが(笑)

 まだ何も収束していませんが。確かにあの頃、光はあったなと思い出しました。小さいけど、確かな光が。そしてゲスボの誰もがそうだったからこそ、この曲は共感出来ると思うのです。

5・祝辞

 高低差で耳キーンとするわ!(笑)
 いや、これぞ真骨頂。これでこそセクマシ。

 ライブで結構やってくれてた曲なので、聞いた時にも安心感がありました。冒頭のタム回し、電子ドラムっぽいなと思ったんですが、考えればオガタさんのドラムがうますぎてそう聞こえるのかも。この曲にはぴったりな音ですねえ。

 ラストの終わり方、既視感(音楽でも言うんか?<既視感)あります。聞き覚えか。いいすね。

6・かくせ!

 シングルからの曲ですね。基本のリズムが楽しくて好きです。サビは体が勝手に動いてますね(笑)

 モーリー、かなりの確率で歌詞間違うところがあるんですが(歌詞が似てるところがある)またツアーで歌いまくることになるのに、大丈夫かしら(笑)まあそれを見てるのも楽しいんですけど。

 かくせ、の見所は、ベースソロです。どちゃくそかっこいい(語彙力ゼロ)あと、MVのギターソロで近藤さんがギター弾きながらじわじわ動いてるのがすごくツボで、一度ラジオメールで言うてみたことがあったんですが、日野くんとモーリーには理解してもらえませんでした。何で?

7・謎 

 これも祝辞と同じく、ライブでは結構やってる曲ですが、歌詞がまだ聞き取れてなかったんです。ようやく全文確認しました。

 謎。これ、聞いてて「始まってんぞ」を思い出しました。何かわからんまま始まってて、わからないけどとにかく行こうぜって話なのかな、そういう意味ではブレてないなーと思いました。そしてワタクシ始まってんぞがどちゃくそ好きなので、謎も好きです。理由なんざいいのよ。もうスタートしちゃったんだから、とにかく走れ。進まなくても走れ。理由がわからなくとも、動き出したことだけが真実。

8・夜の向こうへ

 もう何万回聞いたかわからない、夜の向こうへ。ライブでも定番の曲。

 何度も聞いた曲ですが、今でもこれ書こうとして曲聴いて、聞きほれるぐらいには好きです。繰り返される「夜の向こうへ」のフレーズ、この曲はコロナ以前に出来たものですが、まさに今ぴったりな曲かもしれません。

 紺色を押し上げた朱色の空、は勿論夜明けのことですが、これ混ざると紫になるやつやなー、と毎回思いを馳せてます。「明日を見に行く」が出た時に見に行ったなあ。夜明け前の掬星台。

9・鼓動が知っている

 ライブでどうすればいいか、的確に歌ってる。指導書のような曲ですね(笑)

 WOWと言えばいいだけ、と言い続けてきたセクマシが、次は両の手を打ち鳴らせ、と言うてます。新しい時代の新しい提案。

 しかしそれだけじゃない、歌詞を見てはっとしました。答えなんて君の中さ、という言葉。この曲は曲でありながら、ずっと語りかけられてるかのような説得力がありました。まだ終わるわけにはいかないことを。全くその通りですね。

 アウトロがかっこいいです。これは是非ライブで味わいたい。

10・夕暮れの歌

 この曲こそ間違いなく、何百回と聞いた曲です。何せワタクシのドラムのレッスン曲ですので(笑)

 しかし不思議と聞き飽きません。それこそ毎日のように聞いてるわけですが、そのたび発見もあり、感動もあります。ベースかっこいい。(そこか)

 いやでもマジでいいですベース。やっぱりどうしても歌やギターが目立つんですが、ベースがいい仕事してます。ドラムやって気づいたことでもあります。というか、この曲はほんと、どのパートもすばらしい。前回のミニアルバム発売当初から今まで、ライブで磨かれてきただけのことはあって、聞き応えがあります。またライブで、進化した夕暮れの歌が聞けるのが楽しみです。

 ところでアウトロ終わった後のギターソロ、かっこいいんですが未だライブで聞いたことがありません。ずっと気になってて、ある時ギターの先生に聞いたところ「エフェクター必要なのと、やっぱり最後、他の楽器と一緒にジャーン♪で終わりたいからじゃないですか」と言われました。真相は近藤さんのみぞ知るところですが、いつか機会あれば聞いてみたいです。

11・ゆっくりと今日が終わってく

 ライブが終わった後、演者は何を考えているのか。

 というか、これはモーリーに限ったことかもしれませんが、それがかいま見えるような曲でした。

 観客、というかワタクシは、終わりに近づくにつれ「あー終わってまうー。もったいないー。永遠に終わらんとかムリかなー」とか思ってしまうんですが、演者も(というか、モーリーは)そうだったのかなと。

 それでも終わって客電がつくと「たのしかった!」なんですよねえ。でも指摘されるまで気づかなかった。そういえば過去形だ。

 たのしかった時間から現実に戻り、また次のライブを指折り数えて仕事に行くわけですよ。次のライブに行けば、前のライブを思い出す。ライブの代わりになるものは、ライブしかない。

12・夢を見て眠る

 クラウドファンディングの特典CDに入ってた曲ですが、アルバムに入ったのはうれしい。これでまた繰り返し聞けます。

 同じ時間に誰もいられないさ、というフレーズ、「ゆっくりと~」の反歌のようだなと思いました。どんなに楽しくても、ずっと同じ時間にはいられない。そんな我々を眠りに導くような優しい曲。これは寝る前に繰り返し聞いたら、いい夢が見られそうです。

 おまけタイム(笑)

 CDジャケットについてひとこと。

 歌詞カード見てて「あれ?」と思ったら、CD取り出して裏を見てください。答えがあります。というか、ここはゲスボお約束ですね(笑)

 あと、裏ジャケット、一部ゲスボには好評ですが、ワタクシは怖いです。いつも見てびびってます(笑)

 それから何にもない日々のMV。

 どちゃくそ寒い季節、場所で撮っただけあって、迫力があります。演奏中のオガタさんのショット、毎回目を引きますね。何でだろう。絵面がいい(笑)

 オフショットの面々、ファンとしてはたまらんもんがありました。オガタさんの肉豆腐旨かったなあ……(太陽と虎で食べた思い出)近藤さん、いつもこうやって筆文字書いてるのか、とか。モーリーの曲作りシーンとか。

 あと、猫。日野くんと猫。
 それもハチワレ。
 ちょっと若そうな猫さんだったけど、いやもう絵がかわいすぎてしぬ。

 というわけで、ワタクシの個人的感想は以上です。ただの覚え書きですが、ここまでお読みいただきありがとうございました。新譜おすすめです。まあ騙されたと思って聞いてみてください。サブスクでも聞けます。そして是非ワタクシとライブに行ってください。

 気軽にライブ誘える世の中になりますように!

 

 

 

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