人外決戦 〜21/22スキージャンプW杯 Engelberg 個人第8戦レビュー〜
昨日はこんなことを書きました
あれだけのジャンプをするには、微細なコントロールが必要みたいです。はたまた、まだ本調子じゃないだけか。。。
多分、後者。まだ本調子ではない陵侑。
1本目は踏切でミスを犯し、やや推進力を欠いた上に
転倒ライン直前でバランスを崩し、それにより飛型点を若干減点されました。
2つの、ほんのわずかなミス。
そういったミスを犯さず正確なジャンプを揃えたGeiger(GER)。
0.8点差というわずか点差ながら上回り
優勝を射止めました。
陵侑相手にセーフティリードという言葉はありませんが
ミスを見逃さずに、総合優勝争いでリードを広げてきました。
3人の強者
追い風というよりは、やや横風気味。
ワールドカップのレベルが高すぎる故に
今日のような微風でも、わずかな風向きや強さが、結構牙を剥きます。
昨日と違い、横風が混じっているのでうまくWFが効いているとは言い難い状況。
全体としては、僅差の接戦とはなりませんでした。
そうした中で、優勝を争ったGeiger、陵侑、Zajc3人はHSに迫り会場を沸かせました。
Geigerはラウンド順位は2本とも2位ながら強かに優勝。
陵侑はミスを犯しながらも、僅差で2位
Zajc(SLO)は昨年、チーム内でのゴタゴタに巻き込まれフォームを崩していたものの
1本目はトップに立ち、2シーズンぶりに表彰台を獲得しました。
今日はとにかくこの3人が強かったです。
穏やかでビッグジャンプも出て良い試合だったのではないでしょうか。
Geigerと陵侑、そこに迫ったZajcとKllian。
なぜこの条件であんなに飛んでいくのか???
今日は多少点差も開いたので、人外決戦感がありました。
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予選の順位は当てにならない、と昨日書きましたが
終わってみれば、予選のトップ10と今日のトップ10の顔ぶれはほぼ一緒。
今日もこの10人を中心に試合がすすむことでしょう。
プレビューに挙げたStoch(POL)は6位。
ポーランドチーム唯一の2本目進出となりました。
懸念していたGranerd(NOR)は居残り練習の成果が出たか
問題は解決していないものの応急処置ができていて
まだバランスは悪くスーパージャンプは出せないものの、上位に残り続けています。
日本チーム
やはり全体的に推進力に欠ける日本チーム
中村直幹と佐藤幸椰が仲良く22位タイ。
直幹は、2本とも失敗したジェスチャーをしていました。
まあ、良くいえば喜怒哀楽を出せるほどワールドカップの舞台を楽しんでいます。
佐藤幸椰は中々マキシマムが遠くに行かず、推進力が出ません。
クリスマスブレイク中に何か試行錯誤できるのか注目です。
小林潤志郎さんと伊東大貴さんも31位タイで同一順位。
小林潤志郎さんは今日も悪い風を引いてしまい、惜しくも2本目に進出できず。。。
全選手中2番目に酷い風でした。
大貴さんは風もよく、飛距離は結構出ましたがWFで得点を削られてしまいました。
クリスマスブレイク前の最終戦。
今日も同様に厳しい試合が予想されますが
全員がポイント獲得、上位進出できると良いですね。
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