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団体戦の魅力 〜21/22スキージャンプW杯 Wisla団体戦 レビュー〜

Wislaらしい大荒れ。

四方八方から訳のわからない風が吹き

試合としては壊れていたと思います。

それでも、見どころを魅せることができるのがワールドカップという舞台。

何より、この日は団体戦だったのが不幸中の幸いだったと思います。

試合展開

1人目に佐藤幸椰を持ってきた、日本が先手をとり

スーパージャンプを繰り出したHoerl(AUT)によって首位交代。

3グループ目のHuber(AUT)が叩き落とされた隙に

大荒れの風の混乱に乗じて3人目終わって、なんと不調のポーランドがトップ。

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4グループ目が終わって、首位にオーストリア

2位にポーランド、3位にスロベニア。

大本命のドイツは流れが悪く、ことごとく外れクジを引き続けてトップと31点差の4位という

訳のわからない順位表で1本目が終了しました。

勝利を呼び込むKraft

決して本調子ではない中で、世界選手権で勝利し

昨年もこの地で、不調の中勝利を手繰り寄せたKraft

昨年、大車輪の活躍をしたHuberが2本とも風に泣かされる中

Geiger(GER)を0.3点差で払い退けて、3位からの逆転優勝をもぎ取りました。

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#鍵となった飛型点

猛追したドイツ

まさかの5位折り返し、点差も大きく

優勝するには、1人8点近く返していかなければならなかったドイツ。

2本目は外れを引かず、地力を見せつけ

残り1本のジャンプを残した状態で1位のスロベニアに対して13点差の

2位にまで猛追しました。

今日の条件なら、勝つ可能性を持ったまま

エースのGeigerへ繋ぐことに成功。

そのGeigerもトップに立つ目安のグリーンラインを大きく越えましたが

審判からは着地が乱れたと判断され、更には風の原点がやや大きく。。。

オーストリアに0.3点及ばずに2位となりました。

Lanisekの悲劇

オーストリアがHuberだったのに対して

スロベニアはエースのLanisekが2本とも風に泣かされました。

風に泣かされたのが、エースかエースではないか

この順位の差はそこだけだったと思います。

特にC.Prevcの2本目は

着地の難しいWislaでHSを超えて19点台の飛型点を叩き出すという

とんでもないジャンプでした。

日本チーム

陵侑がいたら優勝争いに絡んでいた内容だったと思います。

特に小林潤志郎さんが、2本目に風を引き当ててビッグジャンプを見せました。

久しぶりにワールドカップでのガッツポーズが見れて、嬉しかったです。

欲を言うならば、個人戦でこの風が欲しいところでした。

個人戦も期待です。

佐藤幸椰もラウンドトップを獲得し、先手を取るなど

日本チームの見せ場があり良かったと思います。


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