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Stefan Kraft 〜21/22スキージャンプW杯 個人第6戦Klingenthal 〜

好きな選手が故に、どう表現したら良いかわからない選手。

鋭い飛び出し、美しい飛型フォーム、完璧な着地。

世界で戦い始めて10年目。

#28歳

総合優勝2回。

ジャンプ週間を制し、世界選手権では個人の金メダルを3つ所持しかもノーマルヒルとラージヒるの両方で獲得しており

それを含めた世界選手権のメダルは計13個。

しかし、オーストリアという国が強すぎる故に、オリンピックに出場したのは1回。

その1回はまさかのメダルなしに終わり

北京五輪の今年は並々ならぬ気合が入っているのかもしれません。。。

この日は2シーズンぶりにワールドカップの勝利を収めました。

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勝利を手繰り寄せる

優勝を予感させるほど調子は良くないはず。

そうした中で、高いレベルのジャンプを繰り出し

勝負勘とでもいうのか、流れを引き寄せ勝利をもぎ取ったKraft(AUT)

2017年は後半戦で圧倒的な力を誇示し、文句なしの総合優勝を獲得。

2020年は、なかなか勝つことができず苦しみながらも総合力で総合優勝をもぎとり

そうした中での昨年は、コロナと腰痛に悩まされ不本意なシーズンを送っていました。

ただ、随所で強さを見せつけて、世界選手権では金メダルを獲得。

今季も開幕戦で予選落ちし、不安定なところを見せました

なんだかんだで3度目の表彰台で優勝を獲得

オーストリアのエースたる強さを見せつけました。

まだ本調子には程遠く、集中力で勝利を手繰り寄せた感があるものの

総合順位も2位に上がりました。

悲願であろうオリンピックの金メダルに視界がひらけてきました。

モンスターへの道のり

2位に入ったのはGranerud(NOR)。

Rukaでは2試合とも予選落ち

予選でも芳しくなく、いよいよ厳しいと思っていました。

こちらの最後に書きましたが、相変わらず右スキーの反応が悪く苦戦中。

しかし、この日は2本とも右スキーが落ちていくところで、風を拾い上げ

なんと2位を獲得。

根本的な問題は解決していませんが、こうして苦難を乗り越えていくと

再びモンスターと化し、誰にも止められなくなります。。。

まだまだ苦戦すると思いますが、末恐ろしいです。

ポーランドの春

今季、全くいいところがなかったポーランドチーム。

プレビューでStochのことを少々書きました

この日もしれっと3位を獲得し、ポーランドファンを安心させました。

昨年同様に、かなり不安定なので

この成績を維持するのは難しいと考えていますが

この人は、随所で表彰台や優勝を掻っ攫っていくのでしょう。

未だにチームとしては目覚めないポーランド。

孤軍奮闘ととなりそうです。

日本チーム

小林陵侑は6位。

1本目は上々だったものの、2本目は力みからかややタイミングが早かったか。。。

高さがでずに失敗ジャンプとなりました。

非常に厳しい条件で、ミスが許されない中での痛恨のミス。

優勝予想をしていただけに残念でした。やや試合勘が影響したのかもしれません。

中村直幹が16位と佐藤幸椰が26位。

伊東大貴さんと佐藤慧一は2本目に進めませんでした。

この日、女子ジャンプF1と梯子をしていてウトウトしながら見ていた私。

陵侑以外の日本チームのジャンプの記憶を失っています。

穏やかながら、微妙に風向きが変わり

そうした中での低速ゲート。

Wisla同様に非常にシビアな条件の中だったため

日本チームは苦しみました。

来週が終わるとクリスマスブレイクとなるので

もう一回開幕のような元気な日本チームがみたいですね。











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