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21/22 スキージャンプW杯 個人第1戦Nizhny Tagil レビュー

去年の試合を足して2で割ったような、、、

風は強かったけど、強い選手が強さを見せて

それっぽくまとまった試合になったと思います。

公式成績表↓

躍動する日本チーム

陵侑、直幹、幸椰がトップ10に食い込み

潤志郎さんと大貴さんも15位以内を獲得。

慧一もなんとか30位以内に入り。

全員がポイントを獲得し、5人が座席の確保

潤志郎さんまでがワールドカップポイントの大量得点に成功し、五輪代表に大きく近づきました。

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小林陵侑が2位表彰台を獲得。踏切がアジャストせずスキーをローリングさせ、かなりロスしているものの

後半の伸びだけで優勝に迫りました。本人は満足はしてなさそうですが、それでも2位に入り無理くり納得しているような表情を見せていました。

踏切がなんとかなりさえすれば、無双状態が始まります。そこら辺は慌てずに、五輪に合わせていけば良いかもしれません。

中村直幹が自己最高の4位を獲得。昨年の前半戦の鬱憤を晴らすようなジャンプを開幕戦で2本揃えました。

特に2本目は前に飛んだHoerl(AUT)と後に飛んだHuber(AUT)が追い風で飛び

大きく順位を落としている中で、流れを断ち切り

国内戦で優勝する時のように、風を呼び込み良いジャンプを見せました。

どうせなら表彰台まで欲しかったですが、初五輪に向け大きく前進する大量得点を獲得。

この後の試合にも、好影響を与えそうです。

佐藤幸椰が10位。日本とも渋い風の中きっちり飛んできました。ある意味このくらいの風が

彼にとって一番力を出しやすいようにも見えます。1本目にビッグジャンプを決めて表彰台を争っていく姿を見たいですね。

小林潤志郎さんが11位。地味な風で派手さは全くありませんでしたが

良いジャンプを2本揃ました。去年は中々上位進出が難しかったのに対して、あっさりとトップ10に肉薄。

安定してこの辺に構えられると、展開によっては表彰台が見えてきます。

伊東大貴さんが14位。個人的に全体と比較したジャンプの状態は去年の方が良いと思っています。

ただ、今年の夏は状態に関わらず順位を強かにとる姿を目にしてきて

まさにそれを体現した試合だったと思っています。あっさりと20位以内をクリアして

五輪代表争いに向けて、歩を進めました。

佐藤慧一が29位。あの風でよく粘って、2本目に残ったなと思いました。

ジャンプアップを狙った2本目も風に飲み込まれましたが、特段気にする必要はないでしょう。

強者たち

通算10勝目に到達したGeiger(GER)。

#昨年3勝

海外の下馬評通りに安定したレベルの高いジャンプを見せ、さらに2本とも風を呼び込み勝利をもぎ取りました。

陵侑、Granerud(NOR)、Stoch(POL)とモンスターを相手にしなければいけないので

総合優勝は望めないですが、隙をついてタイトルを狙っていくシーズンになるのかな?

3位にGranerud(NOR)。

隙のない、完成されたジャンプで簡単に1本目にトップスコアを獲得。

もう一段階、ギヤを上げられそうなので陵侑がアジャストする前に

多くの勝利を積み上げていくと、総合2連覇が見えてくると思います。

ついでに5位のStoch(POL)も挙げておきます。

前人未到の五輪3連覇に向けて、準備ができている様子。1本目はよくない条件に沈みましたが

昨年のJohanssonのように2本目でジャンプアップして5位を獲得しました。

2本目も良い条件とはいえず、もしも風を呼び込んでいれば表彰台を射止めていたであろうジャンプでした。

昨年は大人しいジャンプが多かったですが、予選と2本目のジャンプは

「いつでもトップを射止める」というメッセージを感じました。ワールドカップはともかく

とんでもないことを、やってのけるかもしれません。

やはりNizhny Tagil

ドイツ、日本、ノルウェー、スロベニアが上位に複数人いるのに対して

ポーランドとオーストリアは風に惑わされたかな〜という印象を受けました。

画像2

特にオーストリアはHuberとHoerlが2本目に追い風に薙ぎ払われ、チームトップはまさかのFettnar

#Fettnarは1軍ではない

どこのチームも、この地では

こういったことが起きる可能性があるので、どうなるか予想がつきません。

画像1

第2戦も第1戦と同様に、粉雪が舞い風が強くなりそうな雰囲気があるので

いかに風を呼び込み、良いジャンプをしていくのかが重要になってきそうです。

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