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Lanisek待望の初優勝 〜21/22 個人第4戦Ruka〜

初優勝メーカーのジャンプ台でもあるRuka。

今年はスロベニアの中堅Lanisekを表彰台の真ん中に押し上げました。

大荒れのRuka

この試合の始まりは1件のツイートから

内容は日本人ジャンパーが1人、コロナの陽性反応が出て

この日の試合には出場できない。という内容でした。

その15分後。陽性反応者本人が発信していました。

国を跨ぐ移動をするワールドカップ。移動前のPCR検査に引っかかり

色々あって、フィンランドに10日間隔離が決定したようで

この日と次のポーランド開催の団体戦と個人戦に出場できなくなってしまいました。

陵侑のジャンプが見れないと分かったポーランドファンが

いろんな情報をかき集めている様子を見て、熱意に圧倒されてしまいました。

シーズンが始まる前にこんなことを書きました↓

今季、彼を止められるのは、雪、風、コロナ、怪我、失格、といった外的要因しかないのではないかと感じています。

開幕1週目から失格、2週目、3週目はコロナでスキップと

少々、嫌な流れに入りつつある陵侑。

次に出場する隔離明けのKlingenthalは風が強く得意な台の一つだと思います。

隔離でうまく調整できないとも思いますが

距離は飛んでくると思うので、怪我には気をつけてほしいです。

また、怒りの感情が出るとTwitterに顔を出す陵侑。

こんなことも行っていました↓

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↑これは序章。

そうした中で始まった予選で、Granerud(NOR)が2戦続けての予選落ちとなりました。

当初は、失敗ジャンプをしたのかと思いましたが

1本目が始まり、謎が解けました。

追い風傾向の試合の中で、時折前半から中盤が綺麗に叩き落とす追い風にかわり

その風に捕まってしまうと、超一流選手ですらなす術がないことがわかりました。

Bib54〜60に飛んだ選手たちが、その風に捕まり

Leihe(GER)とHuber(AUT)以外の超一流選手5人の2本目進出を阻ました。

その中に入ってしまった佐藤幸椰が49位、Johansson(NOR)が50位という

見た事ないような順位に。。。

2本目にもその風は時折吹き順位を、これでもかとかき回していました

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ワールドカップという舞台

荒れたとはいえ、強く、最高のジャンプをした選手が上位にしっかりきました。

初優勝したLanisekは2本目飛ぶ直前に、前述した風が吹き

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極寒の中待たされました。

#待ったもらえてよかった

初優勝もかかる中で精神的なタフさを要し、難しい状況ではありましたが

前日と同様に、2本良いジャンプを揃え、文句なしの初優勝を掴み取りました。

#点差は僅差

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2位に入ったのが、まだ失格等に脅かされていないGeiger(GER)

陵侑とGranerudがいない間に着実にポイントを積み上げています。

総合優勝に向けてスタートダッシュに成功しているものの

やはり、昨年のジャンプ週間後の失速が気になるので、まだまだわかりません。

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2本目に良い条件を引いたのに、完全に力んだEisenbchler(GER)が3位。

今季も優勝が遠そうなので、鬼の居ぬ間に勝っておきたいところでしたが

ミスを犯し、勝利がこぼれ落ちました。

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−20℃に迫る気温。

風速としては比較的穏やかだったRuka。

なのにも関わらず、風も含めて大荒れと言って良い1日だったと思います。

上位選手の素晴らしいジャンプで、リカバリーしていますが

まあまあ試合が壊れていたと思っています。

壊れた試合も含めて、いろんな形の試合が見れるのがワールドカップの特徴であり

そこを乗り越えて獲得する、クリスタルトロフィーに価値を見出す事ができます。

シーズンの1試合としてなら、楽しめました。

#Rukaだし

日本チーム

伊東大貴さんが14位。良いジャンプを2本揃え

2本目は比較的条件がよく、ラウンド順位では10位を獲得しました。

コツコツとワールドカップポイントを積み上げています。

小林潤志郎さんが15位。こちらも2本良いジャンプで

まずまずの順位を獲得しました。

この試合では、チームの年長組がポイントを積み上げました。

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一方で小林陵侑が欠場

佐藤幸椰と中村直幹が、魔風に捕まり49位と予選落ち。

佐藤慧一が31位で2本目に進めずと

昨季、Planicaの団体戦で表彰台に上がった年少メンバーには受難が降りかかり

明暗わかれる形となった日本チーム。

次も魔風吹き荒れる、Wislaで

小林陵侑を欠く状態での団体戦と個人戦が行われます。




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