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北京五輪 ノルディック複合 ノーマルヒル プレビュー

日本国民がスキージャンプ競技の難しさを目の当たりにして、早2日。

そのスキージャンプとクロスカントリーの両方を行う

ノルディック複合競技が開幕します。

今日はノーマルヒル。

ノルディック複合の前半であるスキージャンプ。

当然、スキージャンプ競技と同じレギュレーションで行われます。

混合団体で、失格になったノルウェー、ドイツ、オーストリア、日本は

こちらのノルディック複合でも強豪国。

あの試合を見て、各国、改めて対応に追われたことが容易に想像できますね。

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男子のプレビューで

ジャンプ台自体は難しくない

という想像でのコメントを残しましたが。重要なことを見落としていました。

それは標高。。。

この地は標高1600m。

空気抵抗が減り、飛んでいてストンと落ちやすいと言われています。

そこにきて、低い飛行曲線、不可解な風と来れば

難易度は極端に増すのでしょう。。。

陽性の陰

女子ジャンプ同様に

こちらでも、ビッグネームがこの試合に出場することができません。

1人目は絶対王者であるRiiber

2人目は

前回、前々回と渡部暁斗さんとデットヒートを繰り広げて

金メダルを獲得したFrenzel。

3人目は

エストニア人で今季調子の良かったIlves。

今季ワールドカップで総合トップ10に入っている、この3人が

今日のノーマルヒルには間に合いませんでした。。。

かなり衝撃的な欠場となっています。。。

試合展開

スキージャンプ競技と同様に

ジャンプ台への対応に苦戦している選手が多く

中々、順位が読めません。。。

本来であれば、Riiberが完全に試合を掌握するのですが

Riiberは不在。

現在ランキングトップのLamparterはジャンプ台にあっていません。。。

そうなると、ジャンプの順位が大きく試合に関与しない試合展開が予想されます。

走力勝負

直前までワールドカップをやっていたので

高地で合宿を積んでいる選手というのはいないでしょう。

標高1600mで急登の坂こそ少ないものの

かなりハードなコースとも言われている、張家口のクロスカントリーコース。

走力の高い選手たちのスプリント勝負になるのではないでしょうか。

直前のワールドカップで勝利したGraabak

ドイツのGeiger、フィンランドのHerora

この3人がどれだけ良いジャンプをし、レースをコントロールしていくのか注目です。

日本チーム

張家口に入ってからトレーニングを見ていると

ジャンプの状態が芳しいとは言えない日本チーム。

注目されている渡部暁斗さんは、張家口に入ってから特に良い状態ではありません。

今季苦戦しているジャンプに、ここにきてさらに拍車がかかっており心配です。

ただメダルを獲得した過去2大会では

ここ1番で最高のジャンプを繰り出しているので、目は離せません。

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今季ワールドカップで渡部暁斗さん以上の結果を出している山本涼太

こちらは初出場ながら、隠れエースとも言えます。

ジャンプでマージンをとり逃げて、粘るタイプですが

こちらも張家口では、良いジャンプを出しきれていません。

試合展開的にも、ノーマルヒルは厳しい戦いになりそうです。

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1番ジャンプの状態が良い、渡部善斗さんですが

好成績やメダル獲得には

前半トップがマストで尚且つ試合展開が向いてこないと厳しいです。

そういう意味では、もうちょっと飛んできて欲しいところではあります。。。

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1番調子が良さそうなのは、初出場の谷地宙

ジャンプは良く、集団に入れればしっかり走ってくると思います。

昨年は国内からのスタートでしたが、オリンピックのスタートに漕ぎ着けました。

状態も良さそうなので、気持ちよく飛び、走れれば

充実の五輪になりそうな雰囲気はあります。

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これだけ有力選手が欠場せざる得ない状況。

金メダル獲得のチャンスではあると思います。

とにかく、何が起こるかわからないので、しっかり見守って行きたいと思います。

個人的に、初めての金メダリストがみたいです。。。



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