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21/22スキージャンプW杯 Nizhny Tagil 予選 レビュー

まずはこちらをお読みください↓

緊迫感ある開幕戦の予選。

出場枠に関するルールの変更がなされ

若干、間口が広くなった男子ワールドカップ。

日本はかなり恩恵を受け、昨年のように

枠が5に減るような心配が全くありません。

そのため72人出場という、近年例を見ない大所帯となり

予選らしい予選となりました。

予選リザルト↓

吹き荒れる風

トレーニングの1本目開始時から時折風が強く吹き

当たればビッグジャンプ、外れれば100m近辺という

ギャンブル性の強い展開となり、多くの選手たちを惑わせていました。

予選を含めた3本で大きな順位変化をもたらしています。

そうした中での予選。

上位の成績を残すには

マイナス10点以上の、良質な風を引き当てなければなりませんでした。

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そうした中で、良い風を引き当てて、更には状態も悪くなさそうなStoch(POL)が

素晴らしい飛躍を見せてトップを獲得しました。

とはいえ、実は昨年のWislaでも予選トップを獲得しているStoch。

昨年はジャンプ週間こそ制したものの、例年と比較的して低調に終わったStochなので

ここで持ち上げておくのは避けておきます。

また、プレビューで書いた

初ポイントを獲得といったサプライズ順位を演出したり、優勝候補を風で薙ぎ払う事もしばしばあります。

というものをしっかり発動してきたNizhny Tagil。

トレーニング2本目でトップスコアだったKraft(AUT)をはじめ

Muranka(POL)、D.Prevc(SLO)、Zajc(SLO)の本戦出場を阻ました。

#前代未聞

日本チーム

散々、持ち上げた陵侑は4位。

全くアジャストしておらず、秋とは別人のようなジャンプでした。

#それでも4位

後半の推進力は良いものの、高さがイマイチ出てこず

フラストレーションを溜めている表情を見せていました。

秋よりスキーを短くした可能性や、レールに対応しきれていないなど

微妙な変化にちょっと苦しんでそうですが

そこらへんの感覚等を修正していくと、予選のStochのジャンプをも軽くあしらえるジャンプをしてくるはずです。

佐藤幸椰は6位と上々の滑り出し、風さえ味方につければしっかり優勝争いできると思います。

伊東大貴さんが22位。強い追い風が吹き、待たされましたが

まずまずなジャンプを見せていました。

スタートフラッグの強い追い風を見せないように、宮平さんが旗を掴んで

スタート合図を出していたのが印象的でした。

中村直幹が28位、佐藤慧一が30位、小林潤志郎さんが42位で本戦進出。

状態は悪くなさそうですが、いかんせ風の状態で順位が20〜30くらい平気で変わるので

よくわかりません、全員本戦に進出できてよかったです。

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落ち着いた風の状態での試合が見込めない以上

良いジャンプを繰り出して、祈るしかありません。

踏切付近の横風に捕まり、ジャンプにならない事態だけは避けたいところ。

風を当てて、日本選手のスーパージャンプが見たいですね。

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