陵侑劇場〜21/22スキージャンプW杯 Engelberg 個人第9戦レビュ〜
ようやく、私も明日から試合が始まるということで
流石に録画で見ました。。。
普段より少々遅れて、名寄2連戦の開幕です。。。
これぞEngelberg
今日はプレビュー通りの追い、追い、追い。
強弱を織り交ぜながら、時折4mに迫る追い風を吹かせてきたEngelberg。
WFの最高得点は予選で+26.3点、本戦で+25.5点。
予選は見ていないのでわかりませんが
横風が混ざっているように、順位表を見て感じました。
そして何より+20点を超えれば、普通は本来のジャンプができません。
そうした中で予選トップを獲得した陵侑。
予選の連勝を5に伸ばしました。
陵侑劇場
今日で予選5連勝。
本線もKlingenthalの7位を除けば全て 1位か2位。
力は確実に抜けているのですが、いまいち良い流れに乗れてない陵侑。
この日も 1本目は、かなり不利な風に当たってしまうものの2位に粘ると
2本目で完璧なジャンプを決めて結果的には圧勝となりました。
流れは悪い
その悪い流れを剛腕で引き戻そうとしている陵侑。
クリスマスブレイクが明ければ、得意なジャンプ台が揃うジャンプ週間。
2度目のグランドスラムを簡単にやりかねないです 笑
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この化け物を力勝負で2度上回っているGeigerこそ、隠れモンスターです。
そんなGeigerも総合で離されまいと、3位とは0.3ポイント差のながら2位を獲得。
前日のリードした分を失っただけで済み、まだまだ貯金を残しています。
今日の2本もほぼパーフェクトなジャンプだったと思います。
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Lindvik(NOR)が3位に入り今季3度目の表彰台を獲得。
Nizhny Tagilでは魔風に捕まり、スタートダッシュには失敗しましたが
Rukaの2戦目以降は全てトップ10入りを果たしています。
ジャンプ週間で陵侑に対抗する本命はこの人かもしれません。
怪我からの復帰
昨年の開幕直前
10月のスイス選手権中に転倒して
前十字靭帯断裂の重傷を負ったKllian Peier
多くの選手が
この怪我を受傷し、復帰しても思うようなパフォーマンスを残せずにいます。
そうした中で、今年の8月から小さなジャンプ台を飛び始めて
開幕直前にはビタビタなジャンプに仕上げてきたKillian。
地元国スイスで行われるこの2日間
1日目は 1本目3位に入りながらも、やや力負けして4位。
この日もエンジン全開で予選は陵侑に次ぐ2位に入ると
1本目はトップで折り返しました。
しかし、明らかに力んだ2本目、、、、
優勝はともかく、表彰台まではわずか0.4ポイント差、2位までも0.8ポイント差。
しかも、2戦連続4位という非常に悔しい結果となりました。
ワールドカップで2本揃える、ワールドカップで優勝する。
というのは「とんでもなく大変なことだな」と改めて思い知らされました。
1年間でスキージャンプ全体の競技力が上がっている中
夏場のうちに追いつき、スイスの観衆の前で復活をアピールしました。
正直、ACLを受傷しこのレベルに戻ってくるというか
パワーアップして戻ってくるというのは、信じられません。。。
日本チーム
予選から風に翻弄されたっぽい日本チーム。
全員が+20点以上の風をもらってしまい
佐藤慧一と佐藤幸椰が予選突破できず。。。
本戦では伊東大貴さんが2本目に進出できず
今日も中村直幹が22位、小林潤志郎さんが23位と横並びに並びました。
Rukaのコンチネンタルカップで二階堂蓮がHSに迫る、良いジャンプを2本揃えたものの
全体のレベルが高く、9位に止まりました。
次のコンチネンタルカップはここEngelbergで来週行われ、Bチームのラストチャンスとなります。
この追い風の中、日本のBチームが表彰台に上がる姿はちょっと想像しずらいです。
表彰台に上がれさえすれば、佐藤慧一とメンバー交代となるルールになっていますが
おそらく佐藤慧一は首の皮 1枚繋がり、残りジャンプ週間の4戦で
大貴さんと五輪代表の座を争うこととなると思います。
次のワールドカップ開催地は年末ドイツ。
ただ、ドイツはコロナ禍で行動制限が多そうなので
クリスマスブレイクをどこでどう過ごし、どれだけ疲労を抜きつつ調整できるかが注目です。
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