カメラマンを意識する
アニメーションは絵なので、映像を作るのにカメラマンは必要ありません。
しかし実写ではないアニメーション制作においても、レイアウト作業時にカメラマンを意識して作業するのはとても大事です。カメラマンを意識することでどのような画面の収まりにしたらよいか迷いにくくなるからです。
肉眼に近いレイアウトは画面端にゆるく縦パースがつきます。結構難しい絵になるのであまりアニメーションでは見かけません。
映像作品で多く用いられるレイアウトです。背景の情報量をコントロールしやすく、縦パースが弱いので画面が歪んで見えず長く視聴してても苦になりません。(と、私は思ってます)
アクションシーンなど、迫力を出したいシーンでよくみるレイアウト。カメラマンがアクションしている演者の近くで撮ることで、視聴者もその場にいるような臨場感が伝わります。
アニメは絵ですが、作っているものは「映像」なので、実際にカメラを使ったらどのように撮るかイメージすると、とても説得力のある画面になります。
もちろん絵としての強みを生かして実写では撮れない画面作りをするのも良い画面になります。
しかし基本的な画面の収まり方、撮り方を押さえなければただ無秩序なレイアウトになってしまうので、そこは気を付けましょう。
カメラのレンズが60mmだとか180mmだとか聞くと最初は難しい印象を持つと思いますので、映画やアニメの画面の収まりをマネしたり、自分のスマホを覗き込むだけでも格段に上手くなるので、いろいろ試してみると良いでしょう。
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