ExcelTips(For Beginners)~名前の定義1~

校務において長年Excelを利用してきましたが,自分自身のまとめと授業での再利用,そしてあまり使い慣れない先生方の参考になれば
今回は「名前の定義」について

概要

Excelでの処理において,その大部分においてセル番地を指定,参照して行います。A1とかAB12とかですね。ただこのセル番地というヤツ,実に無機質で,そこで指定された範囲がどんなものなのかは参照元を見なければわかりません。そこでこのセル番地にわかりやすい名前をつけて式や各種処理に使える機能があります。それが「セル範囲に定義づけられた名前」というものです。

※ここではセルの範囲に定義された名前を「範囲名」と呼ぶことにしています。

利点

範囲名を使う利点として,式や関数中の範囲がどのような性質を持つものであるかをうかがい知ることができることです。

実例

動画ではJ4のセルにSUM関数でE4~E7の合計を求めようとしています。本来なら
=SUM(E4:E7)
と入力するところですが,これだとE4~E7という範囲がどういうデータかはわかりません。そこでE4~E7に「得点」という名前をつけてることによって
=SUM(得点)
と入力することができます。これこの式は得点を合計したものだと知ることができるわけです。

補足

なぜこのような事が利点になるかといえば,後々のメンテナンスのためです。あとから見直すと,いくら自分が作ったブックでも構造がわからなくなるのは世の常。これから先も使い続けていこうと思うものであれば,他人が見てもその構造が理解できるように作って置くのがよろしいでしょう。

「範囲名2」に続きます

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