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一太郎の魅力 その②~書式の設定

文書スタイル

 文書の書式設定がわかりやすいです。

 行数や文字数、余白サイズなど、実際に目で確認できる寸法なので、だいたいどこがどう変わるのかというのが直感的に伝わります。もちろん全て思い通りになるわけではありませんが、どこをどう変えたらいいのかはわかりやすいインターフェースではないでしょうか。
 書式やレイアウトにそれほどの重要性がない文書であれば、ここまでの項目は必要はないのかもしれません。MS社のWみたいにざっくりとお任せで設定してもらえればユーザーとしては楽なのでしょう。一太郎でも用紙サイズと行数、文字数だけで十分ではあります。ただ、使い込んでいき、もっと細かい設定、たとえば1枚で収めるために文字を追い込みたいとか言う時に、これぐらい細かいと、かなりの要求を実現できます。
 単なるビジネス文書だとそういうこだわりを持つことはほとんど無いのでしょうが、試験問題などでは文字や段落の書式が意味を持つときもありますし、また問題を誘導するためのレイアウトなども重要です。さらには1つの問題がページをまたぐような事態もできるだけ避けたいところです。そういうときに細かな書式設定は重要な機能となってきます。

文字・段落スタイル

 文書全体ではなく、文字・段落単位で書式を設定したいときはありますよね。もちろんWordでも同じ機能は実装されているわけですが、予め設定された書式設定の摘要がかなり楽なんですよね。

 ここでいうところの書式設定というのは、文字の大きさ、フォントの種類、ベースラインからのシフト量、斜体、強調などなど。

 たとえば重要な用語については常に強調を施すとか、引用部分はそれと分かるように字体を変えるとかしますね。ただ通常のビジネス文書では文字や段落の書式設定を多用するシーンはそれほど多くないでしょうし必要とされていないかもしれません。書式を変更する頻度はそれほど高くないと思いますので、そのたびごとに通常の操作をすればいいわけですし、異なる文書どうしで書式を統一する必要性もそれほど高くありません。

書式設定の実例~他文書の文書スタイルを利用する

 この機能はもちろんWordにもあるわけで一太郎独自のものではありませんが、比較的簡単にできます。さらに必要な書式機能だけ複製する事もできるので、シーンに合わせて使い分けることが可能です。

 Wordですとテンプレート文書を登録するという手順を踏むことになります。また他文書の文書スタイルをコピーすることは可能ですが、まあそれなりの手間はかかります。登録したスタイルの再編集もできないようで、結局は新しいスタイルを作成しないといけないみたです。スタイルの数が増えてくるとバージョン管理が難しくなりそうです。

 一太郎ですとそういう手間は不要で、元になる文書から読み込むだけです。予めテンプレートとなる文書を作っておくのもいいかもしれません。私が主に使うのは試験問題の作成なのですが、科目や試験種類ごとに微妙に文書スタイルが異なりますので、新しく作問するときは前回試験の文書スタイルを読み込みます。必ずしも文書スタイルと統一しないといけない、というルールはありませんが、文書スタイルをあれこれ変えるのは解答者に不要なストレスを与える事がありますので、できるだけ同じスタイルで行うのが望ましいと思っています。また、スタイルがふらふらしていると作問者の立場としても、思わぬ間違いをすることもあって作業の統一感というのも大切だと思っています。ただこのあたりは「~すべき」というものでもありません。

 さて実際の操作ですが、

とまあ、これだけ。ここで摘要する書式の項目も選択できます。

 文書スタイルだけでなく、他の書式設定の継承も取捨選択できます。まあ、ほとんど使わないものもありますが、このあたりはありがたい機能です。それぞれの書式設定については、また後ほど。

 結果は同じでも、本来の作業(文書作成)以外の労力をできるだけ減らせるのは大変ありがたいものです。このあたりの設計思想の違いが一太郎を選択する理由になります。

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