筆算を習う前にかける10を身につけると世界が変わる

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今回は一気に世界が広がる計算、×10です。
①14×10
②27×10

10という数がなにか考えます。
10は半分にすると5になるので
〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇
こんなふうにあらわせますね。

14×10なので
14 14 14 14 14
14 14 14 14 14
たてに14が2つ、それが5セットあります。
14が2つで28
28+28+28+28+28=140

27×10も同様に
27 27 27 27 27
27 27 27 27 27

たてに27が2つ、それが5セットあります。
27が2つで54
54+54+54+54+54=270

さてここで結果をまとめると
14×10=140
27×10=270

一番下に0が一つ増えただけだとわかります。
×10は最後の位に0をつけたすだけ、これはとても大切です。
確認問題
③89×10
④715×10

こんな計算もまともに足す必要がない。けたがひとつかわるだけ
89×10=890
715×10=7150となる。

さてではこれを応用する。
実はもう驚くほど世界が広がっている。

⑤37×13
37が13個ある。
13がどんな数か分かればいいが×10を知ってしまうととても簡単になる。
13個は10個と3個
だから37が10個のセットと37が3個のセットにわけて考えてしまおう。
37が10個
37×10=370
37が3個
37×3=37+37+37=111
370+111=481となる

さて練習しよう

⑥44×12
44が12個は44が10個と2個
44が10個で440
44が2個で88
あわせて528となる

ところで×12といえば組み合わせて3個が4セットという方法でも求められたのを覚えているだろうか
44×12は
44 44 44 44
44 44 44 44
44 44 44 44

44がたてに3個あるから44+44+44=132
132が4セットあるから132+132=264 264+264=528

今回の方法とは違うけどこちらの方法でもオッケー。
ただどちらか片方ではなく両方身につけたい。

算数とは答えまでの道が一つではないものだ。だからいろんな解き方で答えが出る。そのいろんな方法を考えることこそが一番大切。なにか一つではなく色んな回り道ほしてほしい。その回り道はすべてつながっていく。

話を戻す。10の位が変わっても計算することができる

⑦48×23
48が23個ある
48が20個と48が3個ある

20個とは2個か10セットだ
だから48が2個あるものを10セットにしたらいい
48が2個で96 10セットで960

48が3個は問題なく48+48+48=144
960+144=1104
だから48×23=1104

では練習
⑧51×32
51が32個
51が30個と51が2個
51が30個とは51を3個まとめたものを10セット
51が3個で153 153が10セットで1530
51が2個で102
1530+102=1632
たがら51×23=1632

この計算は小学校でもちゃんと学習する。
「筆算」という単元です。
筆算を習ったときに、なんだ普通のかけ算と変わらないじゃんと思ってほしい。
すでに筆算を使っているが理由がよくわかっていなかった場合はこの機に発見しておいてほしい。

筆算の仕方が覚えられない、大いに結構。
やり方を覚えるのは算数の本当の形ではない。
算数は自分の知っていることを上手に使う教科
頭の中の知っていることを組み合わせて計算することのほうが筆算のやり方をただ覚えるよりずっと大切だ。

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