身につけるべきは九九丸暗記ではなく数の顔。11〜19の顔を考える

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かけ算の計算自体は×10の方法までわかればどんな計算もすることができる。ただ数それぞれの特徴を考えるともっと他の解き方が見えてくる。そちらの方が早いこともそれが役に立つことも多い。今回は11〜19について考えてみる。

11
10個分より1個多い数。
234×11
234×10=2340
2340+234=2574

筆算で2340と234を足してみるとけたが一つだけずれているような形になる。
これがわかっていると暗算でも計算しやすい


12
〇〇〇〇
〇〇〇〇
〇〇〇〇
3×4=12を利用してみると
43×12=43×3×4
43×3=129だから
129×4
129×2=258 258×2=516


13
7や11と同じようにかけ算の形に分けることができない。
10個分より3個分多いことを使う。
64×13
64×10=640
64×3=192
640+192=832


14
半分にすることができる。7×2=14
36×14=36×7×2
36×7は
36×10=360
36×3=108
360−108=252
252×2=504

15
〇〇〇
〇〇〇
〇〇〇
〇〇〇
〇〇〇
5×3=15の利用という方法がある
91×15=91×5×3
91×5=91×10÷2
910÷2=455
455×3=1365

また1の位が5の場合、キリのいい数の半分になることも利用できる。
ここでは30÷2=15

91×15=91×30÷2
91×30=91×3×10
91×3=273×10=2730
2730÷2=1365


16
〇〇〇〇
〇〇〇〇
〇〇〇〇
〇〇〇〇
4×4=16つまり2×2×2×2=16が利用できる
49×16なら
49×2×2×2×2
=98×2×2×2
=196×2×2
=392×2
=784


17
この数も11や13と同様にかけ算では分けられない数なので10か20と比べるのが簡単。

93×17
93×20より93×3小さくなる
93×20=93×2×10=186×10=1860
93×3=279
1860−279=1581


18
〇〇〇〇〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇〇〇〇
9×2=18を利用してみる
29×18=29×9×2
29×9は
29×10よりも29小さくなる
290−29=261
261×2=522

もちろん20個分から2個分の違いを考えてもいいし、使えるのであれば、29が30と1違うことを利用するのも手。どの方法でも正解だし、いろんな方法で出来ることが一番大切です。


19
13、17同様にかけ算では分けられない数だが20に近いので計算はしやすい。
72×19
72×20よりも72小さくなる
72×20=1440
1440−72=1368


算数はやり方に寛容な教科です。
どんな方法であれ考え方が正しければ正解です。なら算数を学習するみなさんはテストのときはまだしも、練習するときは様々な方法を試してみるべきです。一番いい計算方法は問題によって違います。いろんな視点から数を見られるようにしましょう。

おまけ
11、13、17、19のようにかけ算で分解できない数を素数といいます。
19より大きい素数は、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71、73、79、83、89、97…と続いていきます。逆にいうとそれ以外の100より小さい数はすべて分解できるわけです。また学習しますが、出てきた数についてはどんな数なのか考えるようにしたい。

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