ある日突然INIを知り、藤牧京介くんに抗えなくなった社会人女の話

結婚ラッシュ、出産ラッシュ、減っていく預金残高、増えていくXアカウント、気づけば20代後半、もうオタクなんてしている場合じゃないのに…………………………

なんて心の中で自分に言い聞かせながら、また私は新しいロマンスに足元をすくわれ、まんまと引きずり込まれてしまったのでその話をさせてください（ため息）

結論から言わせてもらいますと、

INIの藤牧京介さんに落ちました。

こんなはずじゃなかった………こんなはずじゃ………

抗い、抗い、抗った末に好きを認めた私の記録です。

○INIとの出会い

時は2023年10月、私は日プガールズにハマり、魂の全てを清水恵子ちゃんに捧げておりました。

「恵子がラポネでデビューすることができたら……どのようなクオリティの作品が見れるのか……」という理由でINIのMVを見てみることにしたのです。出会いは、こんなにもサラリとした何気ないものになります。
この時の自分に言ってやりたい……「犬顔の男には気を付けろ」と………………………

INIのパフォーマンス力と楽曲の良さ、一人ひとり被らない個性の彩りに感銘を受け、今まで「木村拓哉みたいな名前の人がいるグループ」としか認知していなかったINIに興味を持ち始めました。
（木村柾哉くんごめん……ミリしらの頃は最初キムタクって呼んでた）

その時わたしが「この子好き！」と思ったメンバー、それが……………

池﨑理人くん、そして田島将吾くんです。

？？？？？？？？？？？（ツッコミ待ちの顔）

すみません。ブログのタイトルは読み間違いではございません。このまま進んでください。

おふたりのハイセンスな佇まいと穏やかなお人柄のギャップが素敵だなと、気になり始めたのでした……

そんな中で、藤牧京介くんが映るたび
「ああ〜……この子を好きになったら大変そう。抜け出せなさそう。沼が深そう。オタク可哀想。どうか気を確かに頑張って欲しいな。」と根拠のない危機感を感じ、見知らぬ藤牧京介くんのオタクに対して大変失礼な心配を繰り返し盛大にフラグを立て続けていました。こわいですね……この頃はまだ無自覚です……まぁフラグ立てまくってるので本能が疼いていたのでしょうが（怖）（ほん怖）

○日プ2を履修

無事、最愛の恵子がデビューする運びとなり、心に余裕ができた2024年1月。大変お世話になったレミノに感謝の意を込めて課金し、日プ2を履修させていただきました。

そこで、「この子かわいい……！」と一際目を引く男の子が……！その名も……………………

（現在DXTEENの）平本健くんです。

？？？？？？（ツッコミ待ちの顔）

この恋、助走が長すぎますね。助走は長ければ長いだけ良いですから（そんな説はありません）

平本健くんのお顔カワイイ〜！売れて〜！ぜひとも売れて〜！とワイワイ楽しんでいる裏で、『花束のかわりにメロディーを』と『RUNWAY』でゆるゆるの白衣装を着せられている藤牧京介くんを見ながら「あらら……オタク可哀想……藤牧京介くんのオタク可哀想……藤牧京介くんのオタク……絶対にゆるゆるの白衣装着た藤牧京介くんにメッタ刺しにされてるはず……わぁ……気を確かに頑張って欲しい……」とまた要らぬ心配を繰り返して特大フラグを掲げておりました。この時の私は、まだ本能から目を逸らしていたのだと思います。笑ってくださいね。

○元営業マンだと知る

あれからINIのYouTubeも数本視聴し、少しずつメンバーへの解像度が上がっている状態に成長した私。
ある日、INI好きの友達に「藤牧京介くんって、人を沼らせそうだよね」という話をした時のことです。

「（藤牧京介くんは）オーディション受ける前は営業マンやってて社会人経験があるんだよ」

…………………………

…………………………

……………………………え？もう1回言って？

ゆるゆるの白衣装が似合って……目の奥に少し寂しさを宿していて……庇護欲をくすぐってくるダンボールの中の仔犬のような佇まいなのに……時々口調が荒くて……態度もデカくて……でも憎めない良い奴で……笑顔が可愛くて……おばけが怖くて……そして何より天から授かった類稀なる歌の才能を持っているあの子が"""元営業マン"""って……………できすぎた夢小説とかではなくて？？？？（錯乱）

正直、もうそこからあまり記憶がありません。

気付いたら藤牧京介くんの動画ばかり漁り、自ら苦しみ、悶え、日に日にデカくなっていく感情に「違う……私は違う………別に好きになったわけではない……沼にハマった人大変そうだな〜って思って見てるだけだ………」と抗い、抗い、抗い続け、もうボロボロです…………

どうして私は、捨て犬みたいな子に弱いんだ……
抗えない自分の運命。そう、私は仔犬のような男に弱い。

○腹を括る

LEGITを引っ提げたテレビ出演の数々、滝のようなコンテンツの嵐を受けまして、私は抗うことをやめ、藤牧京介くんが好きという気持ちに正直に生きることにしました（あ〜〜〜楽……！好きを認めると楽！）

初期にフラグを立てまくっていた自分を振り返り、今では腹が痛いほど笑えてしまいます。

今抱えている葛藤は「京ちゃん」と呼んでみたいのに、抗い人格が残っていてつい「藤牧京介さん」と呼んでしまうことです。長い旅になりそうです。

（気を失ってる間にプラメも登録し、ファンクラブにも入りました。好きな人には金を落としたいタイプなのでそこは惜しみません。）（終わりの始まり）（準備完了）

○藤牧京介くんというアイドル

京セラドーム公演の配信をアーカイブという形で視聴しました。

数年前まで営業マンとして、我々と同じような社会を生きていた一人の若者が、こうして夢を叶えて大きな舞台に立っている姿にグッときた。
（すみません……まだハマりたての赤ちゃんだというのにグッときたりしてすみません……）

彼は、私たちが日常的に感じている「仕事行きたくない」「何のために働いてるんだろう」みたいなちっぽけに見えて実は宇宙みたいに大きな不安の感情を、実際に体験したことがあるアイドルなのではないかと。

オタクである自分が生きる社会と、アイドルを介して見つめる世界は彩りが違うのだという感覚を……なんだか静かにわかってくれているような気がしてしまいました。アイドルを生きる糧に、原動力にしている、ただの社会で働く私たちの心情に、ジワ〜っと浸透していくような歌を届けてくれるそのさり気ないパワーが、今は痛いほど私の胸に沁みています。

なんかちょっと今語りましたが、結局わたしは『犬に弱い』ただそれだけかも知れません。

小学一年生の頃、友達が犬を飼っているのが羨ましすぎて、犬を飼ってもらえない代わりに犬種図鑑を買ってもらい内容を全て暗記したことがあります。

なので私は、藤牧京介くんという犬に落ちたのだと、思うことにします。

これからも私は志高く、友が結婚報告をし、同僚が出産報告をし、知人が新婚旅行の様子をストーリーにアップしている中でも、堂々とオタクを楽しみ続けたいと思いました。

元営業マンのアイドル藤牧京介くん、私の日々に彩りを添えてくれてありがとうございます！
お身体に気をつけて、焼肉をたくさん食べて、笑顔でお過ごしください。

MINIの方、仲良くしてください。