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キューバのゴージャスな国会議事堂を見にいく
<2004年のバックパッカー旅日記より。キューバ7日目>
2004年6月21日(月)
今日は10時ごろ起きたけど、まだまだ眠くてたらたらしてた。最近はほんまに体が重いというか、起きた瞬間からだるい重さが上からのしかかってくるようで、ついつい重力に引っ張られてベッドに沈み込んでしまう。
しかし、今日はCapitolio(国会議事堂)を見にいくのだ、と心に決めていたので、なんとか起きてスペイン語の宿題を済ませて、昨日の夜の残りのご飯を食べて支度した。
今朝は泊まっているお宿のママと娘ちゃんが掃除をしてて、トイレも掃除してくれた。そろそろゴミもたまってきたし……と思っていたのでホッ。しかし、トイレにティッシュを流しちゃいけないので、使用済みのトイレットペーパーとかがゴミ箱には捨ててあるので、かなり恥ずかしくもあるけど。
Capitolioは、ワシントンDCの議事堂を真似て作られたというだけあって、外観とかが似ているんだけど、中身はもっとゴージャスでした。1926年に作られたらしいんだけど、その頃はもちろんまだカストロ政権ではなく、国民の生活レベルなどまったく無視して、お金をかけて作られた模様でした。
イタリアの職人たちによって作られたという像が出迎えてくれるんだけど、これは屋根の下にある像としてはDCのリンカーン像、奈良の大仏に続く3番目に大きいものだそう。たしかに大きかったけど、大仏さまのほうがで〜ん、としている感じかしら。
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それ以外にも上院・下院の議事堂の扉が弾丸防止になっていたり、マホガニーの扉があったり、金の扉のエレベーターや一枚板で10メートルある机があったり。キューバの現状とはかけ離れた場所でした。ガイドさんの説明付きで30〜40分くらいで見て周り、あまりにも喉がかわいたのでテラスのカフェでレモネードカクテルを飲んで一息ついてから帰ってきました。シャワー浴びてホッとしたら、またどうしようもなく眠くなり、1時間ほどお昼寝。ほんまに眠り姫ですわぁ。
6時からスペイン語のレッスンうけてたら途中でパパアルベルトがコーヒーを持ってきてくれた。今日もごはんがおいしく、ちゃんとタッパーまで一緒に用意してくれたので、また残りを明日用に取っておいた。
今日は黒い豆のスープとトマトサラダとチキン、ポテト、そしてarroz(お米)。そしてマンゴジュース。今日は2匹のはえと、ネコくんまで私のチキンを狙っていたので、戦いながら食べた。
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![](https://assets.st-note.com/img/1720702581153-1a8meibKet.jpg?width=1200)
今日のサッカーはイギリスvsクロアチア、フランスvsスイスをやってて、サッカー好きのパパたちは必死で見てた。途中で宿泊してるアジア人の男の子がきて、彼はスペイン語も英語も話せないんだけど、「オイ、ハポン、オイ、ハポン」と言われた。「なんだよー、私の名前はハポンじゃないんだよー」と思いながら見ると、また前と同じく「サキー、サキー、バカヤロー」と言って刀を振り回したり首を切る仕草をされて、すごく嫌な気分になった。
「知ってるか?」みたいなかんじなので、面倒臭いし首を振っておいたけど、戦争のときのことを言ってるんやろうなぁ。「アメリカ、ハポン、ボーン」と言って爆弾が落ちるのを表現してて、ほんまに嫌な気持ちになった。
話す接点を持とうとしているのか、日本人がアジアでしたことを言いたいのかさっぱりわからないけど、そんなん身振りだけでされても困ります。海外にいるのだから英語しゃべれ、とか言わないし、私もキューバにいるのにスペイン語話せへんけど、でも全て自国語で済まそうとして、しかも人を嫌な気持ちにさせることばかりするのはどうして? いろいろな国の人と話したり、友達になったりしたいけど、やはりどうしても通じ合えない人がいると思ってしまうのはこんな時です。でもそれは日本人でもきっとあることだし、ステレオタイプ化してはいけないとは思うけど。
部屋に戻ってきたら、パパアルベルトが用意してくれた水筒が置いてあり、冷たい水が入っててうれしかった。私がいつも寝起きで水をのみにいくので「置いておくね」と言ってくれたの。ほんまにやさしいパパですわ。しかし、水はやはりちょっとまずいのでした。ちゃんちゃん🎵
今日の出費:Capitolio Nacional $4+Lemonade $1=$5
(2024年追記)
お宿のファミリーがほんとに優しかったことを思い出しました。そして、トイレ掃除をしてもらうのがとても恥ずかしかったことも……。いまはトイレットペーパーを流せるようになってるのかなぁ。
毎日のように飲ませてくれたマンゴジュースは、マンゴをたくさん使って作ってくれるフレッシュなもので、すごくおいしかった。マンゴ好きにはたまらない日々でした。
それにしても、ほんまに寝てばっかりやな、わたし。
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