大阪杯において関東馬は本当に弱いのか。

お世話になっております。
今週は阪神競馬場でGⅠ大阪杯が開催されますね。
私自身も現地観戦を予定している為、非常に楽しみです。

さて、大阪杯で特徴的な傾向として、関西馬の成績が非常に良いことが挙げられます。
GⅠ昇格後の過去7年において
関西馬は75頭出走して【7-6-6-56】(勝率9.3%、連対率17.3%、複勝率25.3%)
関東馬は26頭出走して【0-1-1-24】(勝率0.0%、連対率3.8%、複勝率7.7%)
となっています。
やはり関西馬は圧倒的な強さを誇ります。

しかし、本当に関西馬が強く、関東馬が弱いのでしょうか。
もしかしたら「たまたま」強い可能性も考えられますよね。


ここからは、上位人気に推された関東馬を挙げていきます。
2017年 5枠7番 サトノクラウン(3番人気) M.デムーロ騎手騎乗 6着
2019年 5枠7番 ブラストワンピース(1番人気) 池添謙一騎手騎乗 6着
2020年 6枠8番 ダノンキングリー(1番人気) 横山典弘騎手騎乗 3着
          3枠3番 ブラストワンピース(3番人気) 川田将雅騎手騎乗 7着
2021年 8枠12番 グランアレグリア(2番人気) C.ルメール騎手騎乗 4着
          2枠2番 サリオス(3番人気) 松山弘平騎手騎乗 5着
2022年 3枠6番 エフフォーリア(1番人気) 横山武史騎手騎乗 9着
2023年 6枠11番 スターズオンアース(1番人気) C.ルメール騎手騎乗 2着

2017年 サトノクラウン

2017年は私自身がまだ競馬を始める前であり、テレビでレースは見ていたのですが、この馬についてどのような馬かは正直なところ分かりません。
しかし、過去成績を見る限りでは、大阪杯のような高速馬場で小回りのコースではなく、スローペースかつ少し上りのかかる馬場の方が得意なのではないかと思います。その面で、大阪杯の舞台は合わなかったのではないかと考えます。枠番、位置取りなどは特筆するほど問題はなかったとみてよいでしょう。
また、輸送後に入る馬房で騒音トラブルがあったことも伺われます。

2019年 ブラストワンピース

前走有馬記念1着からの参戦です。
GⅢ新潟記念(芝2000m)を1分57秒台で走っており、高速馬場への適正もあった馬だと考えます。 
この年の1~3着馬は全て最内にベッタリと張り付いて先行していました。(ちなみに、4着のマカヒキも後方から差してきてはいますが、最内で脚を溜めています。)
対して当馬は終始外を周り、非常に不利な展開となっています。また、4コーナーを8番手で通過しており、これでは前の馬までは届かないでしょう。

2020年 ダノンキングリー、ブラストワンピース

まずは、ダノンキングリーです。
比較的外枠からのスタートとなっことにより、ハナを奪う競馬をしています。道中はミドルペースを刻んだものの3着に敗れていますが、最内で脚を溜め直線はスムーズに抜け出す完璧な競馬をした1着馬に0.1秒差なら勝ちに等しいでしょう。
続いて、ブラストワンピースです。
内枠を引き当てて先行するかと思われましたが、後ろからの競馬になっています。3コーナー付近から徐々に捲っていきましたが、4コーナーでは外を回す形になっており、かなりの距離ロスとなっています。それでも、外を回った馬の中では最先着しており、評価を下げる内容ではなかったと考えます。

2021年 グランアレグリア、サリオス

まずは、グランアレグリアです。
外枠スタートながら積極的に前へ行き、最内に張り付く理想的な位置を確保しています。
しかし、少し距離の長い2000m、重馬場ということもありキレる脚が繰り出せなかったこと等を考慮して度外視可能でしょう。
続いて、サリオスです。
内枠を活かして、序盤から最内に張り付く競馬をしています。
こちらも重馬場でキレる脚が使えなかったこと、道悪適正はあったが馬場が重すぎたこと、直線では内の荒れていないギリギリを通ったが、紙一重の差で外の方が伸びていたこと等を考慮して、こちらも度外視可能でしょう。

2022年 エフフォーリア

内枠スタートですが、道中は常に外を回っています。
内で脚を溜めていた好走馬とは異なり、4コーナーでも大外を回して直線に入っており、トラックバイアスに完全に逆行しています。
天皇賞秋の後に落鉄をし、前走の有馬記念は勝利したものの、状態が万全でなかったことも踏まえると度外視可能でしょう。

2023年 スターズオンアース

やや外目の枠からスタートし、道中も外を回り続けました。
直線が短いにもかかわらず、後方からの競馬になってしまいましたが、最後は勝ち馬とタイム差なしの2着と、非常に強い内容だったと考えます。


これらを考慮すると、どの馬も敗因が明確で、負けたことは仕方ないとみても問題ないでしょう。
今年の大阪杯は、上位人気に関東馬が多くなりそうですが、先行できる馬は特に気にせず買ってもよいと思います。


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