トランクィッロ

この時期になると吹奏楽コンクールの課題曲がYouTubeにフルサイズでアップされます。僕は特に弾くわけでもない課題曲をぼーっと聴くのが好きです。

今年は名曲揃いだな〜 とか思って目を落とすと関連動画に一番好きなマーチが顔を覗かせたので思わずタップしてしまいました。「マーチ・スカイブルー・ドリーム」っていいます。
https://youtu.be/vwsxi44FTbo
別に今から話す話には関係ないので聴かなくても大丈夫ですけど。

その「マーチ・スカイブルー・ドリーム」を聴いていたらいくつか思い出したことがありました。

僕は吹奏楽でコントラバスを担当していました。
コントラバスっていうのは吹奏楽において冷遇されがちな楽器です。
レッスンも最後…修理出しも最後…音はチューバに薄められるし…せっかくの主旋律はトロンボーンに掻っ攫われるし…

まぁ音の小ささに関する愚痴は音を響かせられなかったその時の僕が悪いです。

言い訳をするなら僕のコントラバスは弦の張替えが2年前からされていないし前の先輩がロクにメンテナンスをしないせいでちょっと錆びてました。どうでもいいですけど。

吹奏楽って演奏中コントラバスとパーカッション以外だいたい座ってるんですよ。なんでその錆びた弦の向う側の部員達を4分音符をボンボン響かせながら他人事の様に眺めることができるわけです。

気持ち悪いって思わないで下さい。

アルトサックスでソロを吹く部長の背の動きと一緒に流れるポニーテールだったり、ユーフォニアム担当が一生懸命対旋律を吹き終わり一息つく2小節と2拍の唇だったりを見れます。

気持ち悪いって思わないで下さい。

コントラバスは人口が少ないです。でも部活で一生懸命な女の子を俯瞰できます。オススメ。
かっこいいしね。

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