ごろごろしてたら思い出したこと

私の最後の楽器経験はトロンボーンだった。

在籍していた小学校は規模がまあまあ小さく、「金管バンドクラブ」という20人前後のクラブ活動があった。

マーチング曲とかJPOPのアレンジとかをゆるく弾いているクラブで、大きな大会に出るような演奏でもなかった。そのくせ、放課後みんなが帰る時間に練習したりするから、ちょっと面倒くさがっていた記憶がある。

自分がトロンボーンを担当した経緯も、身長がデカいからという理由だったから、ユーフォ希望としてはまあまあ不服だった。

お金の問題や少人数もあってか、楽器は年季が入っていて、かなりボロっちい様子だった。初めての相棒となったトロンボーンは、スライドの動きが挙動不審だったし、よくYAMAHAの丸いとこをクルクル回して遊んでいたような気がする。

それでも何年かに1度、先生が新しいテナーバストロンボーンを入れてくれることがあった。鏡みたいにぴかぴかの楽器はかならず、演奏がいちばん上手い最上級生に渡った。

今振り返ると、あんなに楽しく楽器をやっていた時期もあったな〜、と思う。
西日が差し込む中、ブレスと音が合わさる瞬間はいつも気持ちがよくて、思い出せば、記憶が鮮やかに甦ってくる。
「マーチングドリーム」は今でも口ずさめるくらい大好きな曲だ。

トロンボーンは小学校6年を最後に吹くことはもう無かった。もう音階も怪しいし、肺活量もガバいけど、また吹ける機会があったら触ってみたい。

じゃあね〜

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