澪つくし

 今、朝ドラで<澪つくし>をみている。

 1985年、昭和60年に放映されたもので、昭和初期から昭和戦争に向かっていく日本の様子が、千葉銚子の醤油造りと戸川の漁師を通して描れている。

 私の親が昭和3年と8年生まれなので、この年に父が生まれたのか、この年に母が、と親近感を持って観ており、この後に戦争が起きてしまうのか、終戦まであと何年と逆算しながら観ている。

 澪とは水脈の事で、つくしは、櫛とも書き川や海に打ちこんである杭の事、坐礁したり遭難しないように知らせる目印の杭の事。

舟、船に浅瀬を知らせる為の航路標識を、水っ串、みおの櫛、みおつくし、澪標、澪つくしという。

万葉集や源氏物語にも、「みをつくしても会わんとぞ思ふ」とあり、短歌でも、身を尽くすのかけ言葉になってるという。

あの「トムソーヤの冒険」や「ハックルべリン」を書いたマーク・トゥエンは、若い頃米ミシシッピ川で水先人をしていたらしい、船がギリギリ座礁しない深さを水先人は「バイ、ザ、マーク・トゥエン」と合図した。

トゥエンは、水深2尋(約3、6メートル)を示す。

彼は、それを筆名にした。

人が生きていく時、道標だったり航路標識が必要なように、良きにつけ悪しきにつけヒトがその役目を果たしている。

どんな人でも導となり、自分も導なんだ。導スンバラしいねぇ。



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