見出し画像

日本の捕鯨について

捕鯨は必要ではなく「調査」捕鯨などという詭弁も要らない、と以下に書く

しかしこれは「鯨は賢くて可愛い高等動物で保護対象だから殺すな」という、頭の悪い中学生のような主意ではないし、国際社会の鯨保護の警句に従って各国との軋轢を解消せよというのではない


さてまず捕鯨文化の保護という詭弁

およそ人類が捕殺する動物は生活の資源に用いられてきた
それ以外のスポーツ的狩猟こそ「狩猟文化の存続」という、捕鯨文化を否定する西欧の典型的な詭弁だ

その意味で、本来の主張である「鯨の捕殺が日本社会の資源に還元されている」現況であるとはとうてい言えぬ
鯨肉なんぞ食いたくもないし、鯨油とかどこで何に使っとんねん
それ以外の骨や「ひげ」などは死骸からいくらでも採取できる
文化というなら昔ながらの和船で外洋に漕ぎ出して銛で突いて獲ってこい
結局調査捕鯨とは、少数だが一定の選挙票田を有する特定の営利集団への公的な利益供与に他ならない

次に、鯨が捕食する他の海生資源の減殺を防ぐという詭弁

鯨が喰う量よりも、数トンの鯨の死骸ひとつが深海生物のコロニーをどれほど繁栄させられるか
海洋から一定数の鯨の死骸をなくせば、当然背後に控える海洋生物相に甚大な負の影響を及ぼす
結果、海洋資源の最終的な回収にとって確実に損害となるのは、海洋生物学者なら当然解っとるやろがい

官を恐れて何も言わず、さりとて国際機関の理不尽な外圧には乗っかる国内の関連学族のカスっぷり
科学者として恥を知れ


と書いていて、BBC のこの記事を見つけた
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35529672

BBC にしては珍しく、可能なかぎり冷静に日本の捕鯨状況を伝えようとしている

だがそれでも鯨肉料理のくだりで気分が悪くなるなどと書く
ウサギ料理のほうがよほど気色悪いわボケ

更に、記事が指摘する日本国内の官僚/政治家/行政の悪しき慣性力、つまりメンツ/ポピュリズム/予算獲得の構造は、そのまま捕鯨批難国家群にも当てはまる
お前らとて、捕鯨反対のメンツ、反捕鯨の票稼ぎ、捕鯨批難予算の虜だろが
シー・シェパード他の日本人への危険行為も全く触れられていない

そうした反捕鯨側の内省がいっさい無く、絶対正義の札を血眼の両目の真ん中に貼り付けているのも欧米の捕鯨批難運動の特徴だ
お前らリョコウバトスもステラーカイギュウ(海洋哺乳類、ジュゴンの一種)も喰いすぎて絶滅させとるやないかカス、どの面さげて批難しとんねん


日本では鯨神社を建立し捕獲した鯨を神の一柱として、命と引き換えに頂いた恵みを感謝する文化を持つ
追いかけ回し殺害した動物の頭部を切り取って皮を剥ぎ居間に飾るような、グロテスクな文化とは別種のクオリティがあるのだ

以上の通り、日本が捕鯨を継続するべき当然かつ適正な理由は無い

ただ日本が捕鯨政策を停止して最も危惧されるのは、それがキチガイじみた欧米的価値観の正義の勝利であるという認識が国際社会に是認される、この一事のみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?