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思い出の作り方

恋愛、青春時代、しますよね。
ただの恋愛なので、わかれますね、結婚まじかになるまでは結婚する気なんて私は全くなかったのです。
一生独身でいいかな、とか、考えたこともないし、
私も一応それまでに、2人付き合ったことがあったんですよ、

でも両方とも、「好きだ好きだ好きだ」攻撃に負けて、ま、いっか。っていう感じで付き合い始めました。
全く好きじゃないタイプとかではなくて、私ができるものができたり、
無感情な旅の嫌いな私に、一人目の彼は、海の綺麗さ、夕日が綺麗、などと情緒あふれる人だった。初対面で「あの時の夕日が忘れられないな」って言ったので、言葉で恋をした。人の感動を目で見れるっていうね。
でもね、やっぱり、好きなタイプじゃないって言うのが、結局ネックになるわけです。
優しくて、好き好き、車で送り迎え、なんでも我儘聞いてくれる、ってね。それだから付き合ったんでしょうね。ある日、彼の家に行ったら、びっくりするほどお部屋が綺麗でね、「あら~、やればできるんだ」って彼自身に興味のない私は別の女性がしたなんて、1mmも考えてなかったわけです。
だって、毎日アタシにべったりで、モテるタイプなんて思ってもいなかったから。好きな顔じゃなかったけど、ほかの女性にはモテていた。
で、綺麗なのは、気分いいよね~~~って言ってたら、彼は急に私に、たまにきて掃除してよ、と言いやがったんです。
はぁ?????なんで私があなたの部屋の掃除?彼氏面しやがって、と心の中で、なーんか嫌になってきた。あんたが尽くしてなんぼやろ、って。人の家だしねぇ。いやに決まってるだろ、ばかなのか、ぐらいまで腹が立った。

返事もせずに寝っ転がってたら、「ぴんぽーん」となったの。
お客さんきたのね、って何の興味もなくテレビ見てたら、彼がばたばたばたばた「やめて、入るな、来るな、二度と来るな、」って言ってる。
で、がたがたと、引き出しから女性の洋服を取り出して紙袋に突っ込んでいる。で、「もう来ないで、自分のものは全部入っているでしょ?」ってさ、丸聞こえ。

で、しばらく押し問答、1時間ぐらいかなぁ。して、その人は泣きながらドアを閉めて帰って行ったわけ。
で、はあはあいいながら、あたしのそばにきて、「昔からしつこい女がいて」って。あたしは、掃除の主がわかって「でも掃除してくれるなんて天使じゃん」って言ってたら、「ね、僕と別れないで。別れないでくれ。俺は君じゃなきゃダメだ」というわけ。
とんちんかんで、どういうこと?掃除できない私が良いと??
浮気じゃないでしょ?結婚していないから。
選ぶ時間でもあるんだから、なにも今そんなこと言わなくてもさ。
あたしはもっと好きな人が現れたら、悪いけどあんたいらない、って思ってた。

結構、遊んでる男だったわけさ。全く気付かなかったけど。
嫉妬もしない。できれば、その女と付き合うのがお似合いなんじゃないか???とその時思ったんだ。絶対その子のほうが、彼を好きだったしねぇ。

で、「じゃあ、よくわかんないけど、とりあえず今日は帰るわ」って立ち上がったらすがるように、「ご飯食べようよ、夕飯も」って。
「いや、うちで食べるからいいや、なんかそっちが大変そうだから、彼女泣いてたじゃん、追いかけたほうが良いよ」って正当なことを言って、私は東京が実家なので、すぐに、車で送ってもらって帰ったさ。

それまで、そいつは、うだつも上がらず、大したことない男って、どこかでこいつではないな、って思ってたから、めんどくせぇ、と考えるようになった。その彼女のせいじゃない。ばたばた、隠そうとした彼に対して、がっかりしたかな。

ガンガン連絡してくるのを、だいたい10回に1回ぐらい出て、デートも、すっかり面倒になって合わなくなった。つまんないんだもん。小説も映画も芸術も理解できない、女遊びばかりしている変な奴。
すると、沖縄に転勤が急に決まった、沖縄に来てくれとか、上司に彼女と今微妙だから、遠距離になったら終わっちゃう、とかなんとか言って断ろうとしたんだって。はぁぁぁぁぁl???男は仕事だろ。なんだこいつ、女みたい、どんどんどんどん、心離れていって、見るのも嫌になった。写真も別れる前に全部捨てた。
彼なんていらん。

で、沖縄行く、って言って、しばらくはやつは帰ってきてたりしたけど、それも重荷になってきて、悪いけど、「すきじゃなくなったから、もう、今日で終わりね?」って言った。23歳。
泣いてたな。彼は。恋に恋しているだけだよ、うんうん、じゃあね。ばいば~い、っていったら「他に好きな人ができたのか?」なんていうから、
「なんかさ、偉そうで彼氏面するから、もうやだ」

めそめそしてる男を置いて家に帰って、さっぱりした。

その後、3年後に電話が来た。奴は実家の新潟に帰ってた。でさ、「新潟に来ないか?」だって。はぁぁぁ?????その時は私には次の彼がいたので、いわなかったけど、「冗談よしこさん、実家から離れる気ないから、とんちんかんだな、あいかわらず」で、懐かしい人と話した風を装って電話を切った。

男は思い出を美化するね。女性はね、わすれるっていうより、いやなことしか思い出さなくなるんだ。
よく歌詞で「もしも町で会ったら、笑い合いたい」ってあるじゃん、男性の詩だよね。女性の歌詞にはほとんどそんなのでてこない。

懐古趣味あってファンタジーなんだね。
女性は、引導を渡したら、楽しい思いで何て全部ふっとぶ、きもかったなぁ、とかおもいだすだけ。だらしなくて、うだつあがんなそう、って感じだった。

ってことで、新潟、第1人目の彼氏とは、2年でばっはっは~い。
苗字しか覚えてない。下の名前がもう思い出せない。

薄情な女もいるってこと。もともと好きなタイプじゃないとダメね。

てことで、おやすみなさい。

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