高円宮杯プレミアリーグプレーオフ出場枠考察①

1月13日に第98回全国高校サッカー選手権が、静岡学園の優勝で幕を閉じました。これにて令和元年シーズンの2種(高校)年代の大会は全て終了したことになります。

高校サッカー選手権と言えば、年末年始の風物詩としてサッカーファンはもちろん、一般の方にも広く認知されているビッグイベント。今回も決勝で5万人を超える観衆を集め、そのコンテンツの凄さを見せつけました。ただ一方で近年はその「高校サッカー選手権至上主義」というメディアの報道の仕方を疑問視する声も少なくありません。自分もその中の一人であり、加熱しすぎる報道のせいか一歩引いた見方をしています。

そんな賛否ある高校サッカー選手権には、違った角度からも楽しむことができます。それは高校年代の最高峰、高円宮杯U-18プレミアリーグ昇格を懸けて行われる「高円宮杯プレミアリーグプレーオフ」の出場枠を決める大会でもあるという視点。

簡単に説明しますと、プレミアリーグの下にある9つのプリンスリーグの上位チームが12月にプレミアリーグプレーオフを戦いますが、その出場枠は16チームです。9つのリーグで16枠ですので、もちろん各地域ごとに出場枠が異なります(1~3枠)。その出場枠というのが、「その年のプリンスリーグ参加チームの、各連盟大会の成績ポイント」によって決められています。

2020年の出場枠は、2020年にプリンスリーグに参加するチームの成績ポイントによって決められるので、2020年にプレミアリーグに昇格、または都道府県リーグに降格したチームは対象外となります。

今回で言うと2020年より昇格する埼玉県代表の昌平高校やプリンスリーグ降格する福島県代表の尚志高校は対象になりますが、県リーグへ降格した長崎県代表の長崎総科大附属高校は対象外となります。(プレミアリーグ所属の青森山田や市立船橋も対象外)

つまり、自分の応援するチームの地域のプリンスリーグ所属チームが頑張ってくれれば、プレミアリーグプレーオフへの枠が広がるということになります。

プリンスリーグからプレミアリーグへ昇格するチームが出れば、プリンスリーグから都道府県リーグへ落ちるチームも減り、それによって都道府県リーグ1部以下のチームの残留枠にも影響してきますので、プレミアリーグプレーオフの出場枠が増えることは、プリンスリーグ所属チーム以外のチームも恩恵を受けることになります。

・プレミアリーグプレーオフで勝ったチームは対象外

・プリンスリーグプレーオフで勝ったチームは対象になる

という性質上、全てのプレーオフが終わってから行われる唯一の大会となる「高校サッカー選手権」が、この楽しみ方(プレーオフ出場枠争い)ができる唯一の大会となるわけです。Jユースを応援している方や、高校サッカー選手権をやや冷めた感じで見ている方でも、この角度から見ると割と楽しむことができます。

長くなったので、実際の枠の考察は次回投稿で行いたいと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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