僕の特性について

僕は発達障害(自閉症スペクトラム)というものを生まれもっています。分類はアスペルガー症候群とADHDです。

昨年の2月に北海道大学病院に入院するまでは分からず、単にうつ症状、適応障害、不安、睡眠障害などと10年以上診断されてきました。

さて、本題からいきます。

僕は発達障害によって、多くの方が普通にできることができません。具体的には、相手の気持ちを自然と理解する能力に欠けています。

勉学的なIQは高いけれど、対人コミュニケーションのIQが全くないということです。僕は、みなさんが当たり前に分かるであろう、相手がどう思うか?などの問いの答えを、常に考えて答えを出さなくてはならないように産まれ生きています。

心の理論というものがあります。ひとは一般的に相手の気持ちを自動的に組みとる能力が10歳前後には熟すそうですが、僕は「心の理論」でいうと、3歳の子供が50%解ける問題すら、解くことができません。

人間関係の中で自動的に相手の気持ちを汲み取ることができないので、僕は常に相手の気持ちを想定し思考した上で、相手の気持ちを予想してコミュニケーションを取ります。

たとえば、国語、数学、理科、社会のように、勉学の中に「人の気持ちを想定するために生涯、頭をつかう習い事」があると仮定して頂ければよいかと思います。

非常に考えてコミュニケーションを取りますから、ひとつひとつのやり取りに気を遣いすぎるくらいに気を遣います。相手の気持ちが分からないからこそ、頭を使って考える、そして適切な答えを出していく、その繰り返しです。

当然ですが、自然に人の気持ちを理解できずに考えて答えを出し続けるというのは、疲れやストレスになります。普通ぶって生きる発達障碍者の方は誰もが同じようなものを抱えていると思います。

とはいえ、僕自身、自分の生まれ持った欠陥を理由に言い訳をする生き方を送るつもりはありません。僕とコミュニケーションを取って下さった方の気持ちを考え、熟考し、最適な解を常に出し続ける必要はあるのだと思いますし、その積み重ねだと思います。

発達障害による感覚過敏と片付けられていますが、幼少期からの頭痛や全身の痛みもあります。反面、興味を持った物事には、誰よりも詳しくなったり、上達したりする能力があるのも、発達障害の特長として持っています。

わざわざ書くべきか迷いましたが、様々な問題が立て続けに起こりまして、今回、みなさんに僕自身の特性を知って頂きたい、理解した上でお付き合いして頂きたいと思いましたので、このノートを書いています。

僕はこれまで、いろんな道を歩み、そして挫折や失敗は今も含めて繰り返しています。それは僕自身の不徳の致すところです。

でも、発達障害だから、生きる価値がない、というわけでもないと思いますし、理解して頂いた上で、コミュニケーションをとっていくのであれば、それは僕にとってとても良いことです。

みなさんに「コイツこういうとこあるよな、そのせいか」とか「ああ、なるほど、大変そうだね、俺関係ないけど」みたいに思ってもらえたら、それでいいし、僕自身それでいいんです。

理解してもらえなくても、知ってもらうことに価値があります。
理解して頂けたら、尚更感謝です。

どうか僕みたいな「できそこないの人」でもいいんだよって方がいたら、これからもよろしくお願いいたします。

僕自身、先がいつまであるか分かりませんが、みなさんと共に人生や実現していきたいことに邁進していく気持ちです。どうかよろしくお願いいたします。

じゅ



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