はせがわじゅんを殺さないで

こんにちは、イラストレーターのはせがわじゅんです。

私は現在22歳、
デザイン系の専門学生をしながら、
デザイン会社のインターンをしつつ、
ラーメン屋のアルバイトをし、
時には、美術館のアルバイトをし、
そして、はせがわじゅんを、たまにしています。

文章にすると、
なんだかとても忙しそうで、なんだかすごそうで、
なにもかもをオールラウンドにこなしているような、
そんな印象を受けるかもしれません、が
そんなことはありません。

学校にいる時、
ラーメン屋でバイトしてる時、
寝てる時、
インターン先で仕事をしている時、

はせがわじゅんは死んでいます。

みんなをちょっとぎょっとさせるために
誇張表現をしてみました。

ただ、これはあながち間違いではなく、
なにか作業をしているときに、他のことは出来ないよね、ということです。
とても当たり前なことですが!


最近SNSの投稿が疎かになっていました。
ありがたいことにイラストのお仕事をちょくちょくいただくようになったり、
夏休み明けの課題が大量にあったり、
お金を稼ぐためにアルバイトに勤しんだりしていました。


現実、とても忙しく
充実していた期間だったのかなと思っていましたが
心は常にはせがわじゅんに向いていました。

投稿できないこと、
自分の思うような漫画が描けないこと、
誰かの求めている漫画が描けないこと、
はせがわじゅんである時間が短いこと、

何もかもが許せませんでしたが、
打開策が見つからず、最近はずっとそのままでした。



あるとき、
友人に、正社員になることを止められました。
大好きな、とても大事な、多分、一生を共にする友人にです。

「長谷川の、もっとはせがわじゅんの活動が見たい」

誰もが就職頑張れ、就職応援してると言ってくれた中で、
初めてそう言ってくれる人がいて、おどろきました。
たしかに、まあ、将来的にはフリーランスなんかになっちゃって、
自分の好きな世界を広げていきたいです。

でも、それの土台として社会に触れること、
沢山の人に出会うこと、
沢山の失敗をして、成長をすること、
すなわち、就職することは 必要不可欠なものだと思っていました。

「これからもっと伸びると思う、だから、仕事も大事だけどそれにばっかり時間を使って、はせがわじゅんの活動をしなくなっちゃうのは悲しい」

そう言われて、少し考え方が変わってきました。
確かに、昔からの同級生で社会人にならずフリーで仕事している人、結構いるな。
というか、そういうことを言ってくれる人が
周りにいるって、すごくすごく恵まれているな。

周りといえば、父もこんなことを言っていました。

「おれは、就職とかできなくても、病気だったとしても、
 生きてさえすれば、俺はそれだけでいい」

デザインの専門学校に行ったんだから、デザインの会社に就きたいよね、と
私が言ったときに放った言葉でした。

わたしってなにもしなくても、生きていれば、
生きていれば、そこにいれば、そこにさえいれば、
ただそこにさえいれば、ただ、ただ、
ただ生きているだけで喜んでくれる人がいるんだな

だったらわたしもはせがわじゅんが存在しているだけで
はせがわじゅんの頑張りを認めてあげたい。
はせがわじゅんを殺していたのはわたしだ。

はせがわじゅんを勝手に殺すな


父と友人の話を聞いて、なるほど、と感心して、
私は来春からフリーランスになって、
もっともっと、はせがわじゅんを生かしたい、と

思うのが今までの流れっぽいですが、


このあいだ、
おもちゃ会社のデザイナーとして、内定をいただきました。

本当に私はいい人たちに恵まれました。
平日のお昼はデザイナーとして仕事をしつつ、
平日の夜や休日は今まで通り、はせがわじゅんとして活動をしていきます。

まずは直近のデザインフェスタのために、
超寝てるはせがわじゅんを起こしてきます。


あんた、そろそろグッズ作らないとやばいよ!

死ぬな!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?