ピーナッツくんはすごくなったけど、変わってない。Moment Tokyo×ピーナッツくん、ONAKAnoNAKAの感想

はじめに

すごかった。パフォーマンスはもちろんなんだけど、映像と演出が神がかっているので視覚的な満足度が高かった。すごいセットの中をMVピーナッツくんが動いているから、全編どこでスクショしてもMVを切り取った感じになる。特に、ラストのSuper chatはすごすぎてすげぇぇぇぇ!!!としか書けない。経験はないけど、あの感覚はパチンコだと思う。そしてまだ、XRライブってなんだ?状態なんだけれども、とにかくすごいってのは分かった。


これを書いている時点ではまだライブ動画が再upされていないので、昨日見た記憶の限りをとりあえず書いておきたい。パフォーマンスについての感想が多くなってしまうが、再upされたら周りのセットや演出などについても書きたいと思う。チャンチョがたくさん出てきたり、ピーナッツくんが巨大化したり、照明とかカメラワークとか注目したい部分が多すぎる。

1. Expecto patronum!


ピーナッツくん1stオンラインライブNUTS TO YOUのラストの曲から今回はスタート。その時は最後の曲、かつゲストも一緒だったが、今回は初っ端に一人で歌っている。バーチャフリークに参加した時から思っているが、いつか何の遠慮もせずにエクスペクトパトローナムと叫びたい。
この曲から2,3曲目までピーナッツくんの声、特に低音に違和感があり、少し不安になった。緊張しているのか喉の調子が悪いのかとかいろいろ考えたが、ライブ後にパブサしたところ、音響と噛み合ってなかったのでは?みたいなことが書かれていた。

2. 刀ピークリスマス2021


イントロ聞いた瞬間笑った。ライブで映えるやつというツッコミがあったが、本当にライブでやるとは思わなかったな、しかもワンマンで。クオリティは再生回数の通りだけど、あの場限りだと思っていたし、可能性はほとんど0だけど、もしやるとしたら刀也くんもいる場所だと思い込んでいた。この規模の、しかもワンマンライブで披露されると、これはもうGACHIなんだなって。この曲をやるって決めた時のピーナッツくん、にやにやしてそう。企業相手だし、一言断ったりしてるのだろうか。
⇒記憶以上にクリスマスが演出されていた。雪の結晶がとてもきれい。

3. School Boy feat.もちひよこ


MVのクオリティも相まって人気が高い曲。これもNUTS TO YOUとは異なり、一人で歌っている。そのため、はるか上からあしらわれているピーナッツくんという構図が強調されているようだった。1stアルバム「False Memory Syndrome」に収録された幽体離脱はともかく、同じ2ndアルバム「Tele倶楽部」に収録されたKISSやペパーミントラブがこのONAKAnoNAKAで歌われた際、featuringしたおめシスと名取さながカプセルに入って登場したことを考えると、一人でSchool Boy歌うピーナッツくんには意味があるように思う。
また、最近というかここ数年露出が0に等しいマジ卍マンがこの舞台に立っていることにも驚いた。運営に熱烈なファンがいたのか、それとも兄ぽこの愛か。
⇒数式や数字の映像。

4. グミ超うめぇ


ここまで3曲一気にやって一旦MCパートだった記憶がある。そして、コメント欄を拾い、グミ超うめぇへ。4曲目ともなるとピーナッツくんの緊張もなくなっていたように思った。それが音響の調整によるものかはわからん。けど何回か歌詞間違えてし、ごちゃごちゃっとしてたな。
⇒グミが漂う。背中側から撮った構図好き。

4. Kick!Punch!Block! feat.デニムくん


ガチ恋さんみたいにピーナッツくんを乗っ取ったデニム君の曲。個人的には、ああいう乗っ取りには着いていけてないので、デニムくんはデニムくんとして出てきてほしかったというのはある。MVチャンチョはいるのに今回出てこなかったので、そもそもピーナッツくん以外のキャラは出てこれない仕様だったのか?分からん。込み入りすぎ+知名度の問題でピーナッツくんの姿でやった方がってのもあるか。
ライブでやるのは多分初めてだと思う。と思ったら3周年のバースデイライブでやってた。これもやるとは...という曲。最近はレオブタも出てきていないのでなおさら。歌詞を知っているというのもあるが、ライブでここまで聞き取れるとは思わなかった。そしてSuper chatが言及されがちだけど、この曲もたいがい攻めている。さらにはレオブタが控えてると思うと泣いちゃうよ。レオブタのライブまたやらないかな。
⇒WARNINGから始まって、手や足、耳、数字など。

5. 幽体離脱 feat.チャンチョ&ぽんぽこ


これも人気曲。デニムくんと入れ替わってチャンチョがピーナッツくんを乗っ取る。ここはなんといってもピーナッツくんの幽体離脱が見どころ。XRライブだからこその演出だと思うのだが、幽体のピーナッツくんが実体から離れて周りをふわふわするという演出はまさに幽体離脱で本当に素晴らしいと思う。
幽体離脱時演出時のチャンチョの「さようなら、ピーナッツくん」は、チャンチョとピーナッツくんの関係を考える材料になるセリフだと思う。また、ライブのピーナッツくんは音源とは違った感情の乗せ方を見せてくれるのだが、今回の幽体離脱の「『あの時あぁすればよかったかなー』なんてジジイの説教聞いてらんない」の部分はその観点から良かった。
生で聞く幽体離脱はぽんぽこさんとチャンチョの声の親和とトラックの音の良さで飛べる一方、今回の幽体離脱は視覚的な面白さが加わって、別の角度から楽しめた。
⇒青と霞。最後、幽体のピーナッツくんは体に戻ることなく、上へ消えていった。

6. Tamifle feat.チャンチョ


(もう一曲京都のライブでやったやつがあるけど)現時点で公開されている中で最も新しい曲。コメント欄かTwitterかで幽体離脱の次にこの曲が来る意味を書いていたものがあって、はえぇとなった。音響なのかチャンチョのポテンシャルなのか、この曲は少し聞き取りづらかった。さっきのデニムくんのところでも書いたが、MVチャンチョで歌ってほしいのでいつかその機会が来ることを願う。
⇒名称が分からないのだが、世界が何重にもみえるようになるあの映像はめちゃくちゃきれいだ。そして、チャンチョ大量発生。幻想的ともいえるしカオスともいえる。終盤にはピーナッツくんの声で歌い上げ、ライブだぁ!!!て感じ。いつかのジョビルボみたいな。

7. KISS feat. おめがシスターズ


MV待望曲。そして、おめシスが薬のカプセルに入って登場。このライブで初めて目に見える形でピーナッツくん(に関わるキャラ)以外が出てきた。ピーナッツくんのおなかの中だし、ホイホイ出てこられても困るけど。最初なんでカプセルに入ってるんだと疑問しかなかったが、この次の名取さなも同じ形出てきて、その意図に言及したツイートを見てようやく気付いた。想像力がない。この曲の最後ピーナッツくんの独白のようなバースは、ビートも音も消えるのに最後の最後は合わせないといけない。くっそ難しそうなところをライブで決めきるのは流石。いっぱい練習したのだろうか。

8. ペパーミントラブ feat. 名取さな


MV待望曲2。まじで良曲だからMVを本当に期待している。この曲はカプセルに入った名取さなが登場。おめシスと名取さながいて、もちひよさんがいない意味がやっぱり気になる。KISSとペパーミントラブでは実際に会ってるからかなぁ。School BoyのMVでももちひよさんは最小限しか出てこずに、影だけで煽ったりする。School BoyとKISS、ペパーミントラブは線が引かれてる感じだ。
⇒息継ぎの場所なさすぎるだろこの曲。

9. Drippin' Life


ラスト三曲の一曲目。グミ超うめぇ・ピーナッツくんのおまじないとこのDrippin' Lifeはどのライブでも必ずやっているようなイメージ。また、ニートTokyoで一番リアルなバースを聞かれたときにはこの曲から引用している。リリックを考えてもやはりピーナッツくんの活動としての核となるような曲だと思う。バーチャフリークでのシャウトはやはり印象的だが、今回は控えめだった記憶。周りのスタッフを意識したのかもしれない。

10. ピーナッツくんのおまじない

これもピーナッツくんを説明する上では欠かせない曲だと思う。なんといっても謎の成人男性のバースとそれに対するピーナッツくんのアンサーはグッとくるものがある。これまでのライブの兄ぽこのバースでは、3周年のバースデイライブでは歌わずに、まるでチャンチョみたいに、誰だお前はとキレ、バーチャフリークでも歌わずに誰が歌っているのかと惚け、NUTS TO YOUではカメラに背を向けてたしか歌わなかった。今回は背中を向けつつ、おそらくピーナッツくんのまま歌っていたのだけれど、また新しいパターンを見せてきてすげぇぇ!ってなるよね。
年々兄ぽことピーナッツくんの境目がなくなってきているのでどっちの声だが自信がないが、たぶんピーナッツくんが歌ってたよなぁ。初めてピーナッツくん側から表裏一体なんだよ、どちらも自分なんだよと伝えられたような気がした。そんな気がした。脚本の人はそこまで考えていないのかもしれない。もしくは変な解釈をしているのかも。
⇒完全に兄ぽこで歌ってたわ。これはこれで初めて兄ぽことして公の場で歌った歴史的な瞬間?。全体がピーナッツくんのおまじないにふさわしい黄色いに染められている。

11. Super Chat

ラストの曲で、今回のMoment Tokyo×ピーナッツくん #ONAKAnoNAKAのハイライト。ライブは全編通して素晴らしかったが、ここが一番盛り上がったと思う。この直前、トラブルによって短いと形容するには長いが、それほど長くはない待機時間があった。ラスト一曲の直前、かつこれまでのライブにトラブルがなく素晴らしかったこと、そして待機画面が作りこまれていてオシャレすぎたことから、トラブルも演出なのではないかという考えをなかなか捨てられなかった。そのため、単純なトラブルによる待機より、少し焦らされた。それがSuper Chatの盛り上がりに寄与した、と思う。少なくとも私はそう感じた。
Super Chatで投げ銭をするという現象自体はNUTS TO YOUでもあったが、それはコメント欄の中にとどまっていた。NUT YO YOUのコメント欄もそれはそれですごかったのだが、今回のライブはそのコメント欄の盛り上がりの数段上をいっていた。まるで格が違った。
ピーナッツくんを囲うように設置されたコメント欄のディスプレイは我々イベント参加者が投げるスパチャの色で光り輝き、たくさんの光に照らされる中心にピーナッツくんがいた。中心に立って歌っていた。完全に教祖だ。今Twitterで振り返ると、投げられているスパチャは青や黄色など、相対的に少額のものが多いように見える。しかし、私の記憶ではもっと赤スパが飛んでいた。全体のライトの色が赤であるため、黄色やたまのオレンジを赤スパと見間違えたようだ。
私の中で赤=赤スパ=すごいみたいな方程式が成り立っていて、Super Chatにおける赤のライトはスパチャ、ひいてはVtuber文化に犯された私の脳をぐらぐらに揺らしてきた。私には経験がないので完全に想像で述べるが、XRライブのSuper Chatはほぼほぼパチンコであった。音や光などによる演出によって、パチンコ依存者の脳内にはドーパミンが過剰に分泌されると聞いたことがある。Super Chatにおけるスパチャや歌、全体のライトなど、あの場すべての演出によって、私の脳内にはドーパミンがそれはもうどばどばと分泌されていたに違いない。脳汁だ。何年もかけて形成されたスパチャの価値観をXRライブのSuper Chatは爆発させたのだ。
⇒何回見てもめちゃくちゃ興奮するな。


最後に


最後に、Super Chatを歌っているときのピーナッツくんのスパチャへの反応にどこか懐かしさを覚えた。キャリアを積んでこんなにかっこいいライブをしているのに、そこが変わっていないのはずるいよ。泣けてきた。
⇒その反応自体が皮肉だというコメントもあり、なるほどとなった。それがパフォーマンスだとしても本心だとしても、どちらでも皮肉になっておもしろいな。


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