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CRESTのチーム編成についてよくある質問に答えます

「CRESTの研究代表者・主たる共同研究者の契約はどのような形式になりますか?」
「再委託は可能ですか?」
というご質問をよくいただくので、この場でお答えしようと思います。


CRESTでは、研究代表者・主たる共同研究者が所属する研究機関とJSTが個別に研究契約を締結します。

図1

そして「再委託」とは、JSTと研究契約を締結した研究機関がさらに別の機関と共同研究契約を結ぶことを指します。この「再委託」は、原則として認めていません

図2

たとえばCRESTチームとしてJSTと研究契約を結んでいる研究機関Aと結んでいない研究機関Bがあるとして、研究機関Aと研究機関Bが共同研究契約を交わし、研究機関Bに所属する研究者が研究機関AのCREST研究費で物品を購入することは、再委託にあたります。

ただし、研究機関Bに所属する研究者が研究機関Aに通い、CREST研究を行うために研究機関Aを通じて物品を購入する場合は、体制としてはJSTと研究契約を交わさない研究機関Bの研究者がCRESTチームに含まれることになるものの、再委託にはなりません。
その研究者が研究機関Aに通うにあたり、研究機関Aからの依頼出張として旅費を支出することもできます。

また、プログラム作成の外注などのために、他機関と研究開発要素を含まない請負契約をしていただくことも、再委託にはあたりません。


おすすめの解決策

再委託を回避するには、研究開発にかかる経費を執行する予定のある研究機関には主たる共同研究者を立ててグループを構成し、それぞれの機関とJSTが研究契約を結べるようにしておくのがベストです。

CRESTのグループ構成は、必ずしも研究計画の項目と一対一対応になっている必要はありません。

研究計画の中に目標1、目標2、目標3がある場合、目標1を研究代表者グループ、目標2を主たる共同研究者Aグループ、目標3を主たる共同研究者Bグループ、といったようにきれいに分かれていなくても大丈夫です。

たとえば目標1を研究代表者グループと主たる共同研究者Aグループ、目標2を主たる共同研究者Bグループ、目標3を主たる共同研究者A&Bグループ、のような計画になっていても、研究計画書の中でそのようにご説明いただければ問題ありません。

全体の研究計画を作成し、個別テーマを担う研究グループを構成したら、そのグループの中に複数の研究機関に所属する方が含まれていないかどうかをいったん確認するようにしてください。そして、複数の研究機関の方がそれぞれでCREST研究費を執行することになりそうな場合は、それぞれがJSTと研究契約を結べるようにグループ編成を組み直してみてください
主たる共同研究者(グループ)の数に上限・下限はありません。


CRESTのチーム体制や契約については、募集要項の「第2章 CREST」に詳しく記載されています。応募を考えてくださっている方は、こちらもあわせてご確認いただけますと幸いです。
募集要項は、募集HPのトップページのリンクからご覧になれます。
https://www.jst.go.jp/kisoken/boshuu/teian.html