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ト-横キッズのニュースを見て感じること。。

カウンセラーの八井麻衣子です。

つい先日、ト-横キッズに販売する目的で、医薬品1100錠を所持していたとして、39歳の無職の男性が逮捕されました。

今や新宿歌舞伎町には
若い子では、小学生の子供達も集まってきているようです。

最近は新たな価値観をもつト-横キッズ第2世代も現れて、中学生の少女に売春をさせて、貢がせたり。

SNSが当たり前の世の中、TikTok を通じて推しを作って会いに行ったり、中々ハ-ドルが低くなっている感じがします。

これから夏休みに入るにあたり、さらにその数は増えるでしょう。

学校や家に居場所がない。
歌舞伎町に来れば、自分をさらけ出せる。
友達がいる。

色々な理由があって集まってくるのでしょう。

危険と隣り合せの反面、大事な居場所にもなっています。

また、SNSの発達によりOD(オ-バ-ド-ズ)の問題も深刻化しています。

2022年度は、10代患者の「主たる薬物」の65.2%が市販薬という結果がでています。

ODをすると、全てが忘れられる。
思考をとめられる。
フワフワして、頭がボーっとし全てがどうでもよくなる。
楽になる。

脳の動きが鈍くなり、物事を考えられなくなっている状態です。

最初は20錠とかで、効かなくなってくると100錠に増やす子もいるそうです。

これは、確実に命の危険も伴います。

ト-横キッズだった16歳の少女がODによって命をおとしたというニュースも記憶に新しいです。

自分の身体を考えて、やめてほしい。
そう思います。

しかし、辛い気持ちを楽にさせる逃げ場として、ODを知ってしまった子供達は、そう簡単に抜け出せません。

そうせざるを得ない理由、気持ちがあるから、飲んでしまう。

そこに漬け込む悪い大人がいるのも事実です。

今は市販薬だけではなく、覚醒剤やMDMAなどを売っている売人もいるそうです。

今が苦しい。
楽になりたい。
今の状態を何とかしたい。

そして親御さんは、自分の子供を救いたい。

親御さんからも、心配されていない子供達も中にはいるかもしれません。

弊社の寮にもトー横に通っていた子がいました。

その子は、やはり自宅が安心安全と思えず
居場所を求めて、わざわざ電車で片道1時間もかけて、ト-横に通っていました。

目立ちたい承認欲求の塊のような子でした。

私がその子と初めて会った時、大人を警戒しているのかな?と感じました。

しかし、色々話していくうちに
何て純粋で、か弱いのだろうと思い、
想像している以上に、家族の事、ト-横での事。
たくさんの事を話してくれました。

話を聴いて欲しかったんだな。
自分という存在を認めて欲しかったのだな、と思いました。

入寮してから更生し、しっかり中学も卒業し高校に進学し、今は、元気に普通の高校生の生活を過ごしています。

希薄な人間関係のトー横には、このような愛情を求め居場所を求める子どもたちが多いようです 。

その子が抱えているマイナスからゼロベースに持っていくのが、カウンセリングです。

時間はかかっても、
薬に頼る事がないように、
犯罪に巻き込まれない前に、
取り返しがつかなくなるまえに、

一人一人に明るい未来が存在することを信じて、行政や、伊藤先生を始めとした心理支援者が、支え、見守っていかなければならないと感じます。

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