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ウンコに打ち克つ強い心

ハニワのツラ見たくない。
ウンコの始末させておきながら
セージャから帰宅したハニワは運転手の方と笑いながら帰ってきた。

こちらはまだアタマが冷えていない。
でも、精一杯よそ行きの顔して
「ありがとうございました~すみませーん」
と表向きは普通に挨拶。

ハニワのヤツ、朝の失禁をもう忘れてるんじゃないだろうか。

「どっか行ってきたのかー?」
などとご機嫌に話しかけてきやがった。

ここでだ、
「朝はすまんかった」
と一言あれば気持ちも多少は(多少だよ、多少)落ち着くかも?(いや、落ちつかんだろうな)と思うのだが。

ツラーッとしてる姿に再び腹立たしさが輪をかけて大きくなった。

ハニワを座らせてから着替えまでは手伝った。

さっそく新しいTシャツに昼飯のオカズ、モヤシのナムルで白地に赤い柄がついていた。

つくづくイヤんなる。

今日はもうどうでもいい。

それくらいダメージがでかいのです。

ハニワはツラーッとしてる。
たぶんハニワなんか全然悩んでいないんだろうな。

たぶんオレの方がダメージがでかいのだと思う。

ハニワはもうケツを拭けない。
キレイに拭けない。
だから終わったらケツを拭くのをオレがやるのだが、今朝はそれもやった。

手袋はめてケツを拭く。

無料介護じゃねぇかとバカらしくなってきた。

だからムカつくし、カネないし、買い出し行こうと思ったら財布に3000円しかない。

アタマにきたオレはハニワの長財布から5000円をチョイスしてやった。

今朝のウンコ代金だ。
へそくりばっかり貯めやがって、なんにも使わねぇくせによ。

ハニワ、気づくかね。
まさかオレがチョイスしたとは思わないだろう。

もう、サブんときもそうだったが、
「介護代金よこせ」
という気持ちになっている今日一日。

ショートステイを頼む申し訳なさなんて、もうどこかに吹っ飛んだ。

ショートステイでリフレッシュしたのに、ウンコのダメージはまたまたストレスを100%にした。
それプラスハニワへの憎しみ??
も今はある。

チキショ、一万円チョイスすりゃよかったかね。

ウンコに打ち克つ強い心はたぶん永遠に芽生えないだろう。


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