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きららタテカン汚損事件に思うこと

突然だが、名古屋大学には「きらら同好会」なるものが存在している。
「まんがタイムきらら」という月刊誌に掲載されている「きらら作品」が好きな人が集まる同好会らしい。

まんがタイムきららは芳文社から発刊されている雑誌で、2002年に創刊、翌2003年独立創刊。
1990年代末頃から脚を浴び始めた「萌え4コマ」を初めて専門的に扱った雑誌として登場した。アニメなどを好む10代30代をターゲットとした雑誌であるため、「萌え」に特化した編集方針が取られている。

https://dic.nicovideo.jp/id/2559169

きらら同好会は2024年2月に設立された、まだ1年も経っていない新しい団体なのだが、立て看板を立てたり、きらら作品の舞台となった場所に旅行したりと様々活動している。

そんな名大きらら同好会の、おそらく最初の立て看板である「ひだまりスケッチ」のタテカンは、とてもクオリティが高く、全学教育棟をよく使っていた私も見るたびに嬉しく思っていた。

「ひだまりスケッチ」のタテカン


汚損事件発生

そんなタテカンだったが、ついこの前久しぶりに全学教育棟の前を通りかかったところ、顔を覆うようにして大きく文字が書かれていた。
「Fuck this freedom」

汚損されたタテカン 2024/9/22撮影

見た瞬間いろいろと察した。
それと同時に、見るたびに嬉しく思っていたタテカンに落書きされている事実に、とても悲しくなった。

タテカンを作ったきらら同好会も「許されない行為」と非難した。
落書きはペンキではなくシールだったようだが、製作者の意図しない勝手な「落書き」であることには変わりない。


看板に落書きをすること

看板というものは、しばしば製作者の思いや情熱が込められているものだ。
今回の場合『「ひだまりスケッチ」のキャラクターがかわいい笑顔の絵を描いている』という部分は、製作者が時間や労力をかけて表現した、思いや情熱そのものである。

シールを貼り付けた犯人は、その人なりの何か表現したい思いがあったのかもしれない。しかし、その表現を、誰かの思いや情熱にタダ乗りしたうえ勝手に改変することで為そうとするのは、手法がいささか下品と言わざるを得ない。
製作者から「許されない行為」と非難されても仕方ないだろう。

何か表現したいのなら、自分で立て看板を立てたりポスターを貼るなりするべきである。自分が表現するために、他人の表現を歪めてはいけない。

最後に

私は自分勝手ながら、このことがきっかけで立て看板などの作品が全学教育棟から消えて欲しくないと思っている。

きららタテカンだけでなく、その他多くのタテカンが名大を彩り続けてくれるためにも、今回の犯人には大いに反省してもらいたい。
そして、犯人自身の思いを乗せた「自作の」立て看板で、名大を彩ってほしい。


掲示板にふりゃあがいた。これも立派な表現である。2024/9/22撮影


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