「渡辺厩舎=バリュー銘柄」、回収率志向の一口馬主は積極的に仕込みを検討!【厩舎topic 2021年11月-2】

【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析のご愛顧、誠にありがとうございます。おかげさまで多くのみなさまに読んでいただいております。有料記事も続々購入いただき読んでいただいています。ありがとうございます。(無料記事を読んでいただくだけでも記事作成した甲斐を感じるので嬉しいです。ありがとうございます。)

「厩舎topic」と題して週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

では、いつも通りで注目したレースから見ていきます。

11/13(土)
東京 奥多摩ステークス(3勝クラス、芝千四)優勝ヴィジュネル(渡辺薫彦厩舎)
(優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝おめでとうございます!ヴィジュネルはクラブ馬ですね、出資者のみなさま、おめでとうございます!)


渡辺厩舎の3歳馬ヴィジュネルが、見事に3勝クラスを勝ち切ってオープンクラス入りを決めました。3歳秋に3勝クラスを勝ち切るのはけっこう難易度高いことだと思いますし、今後への期待も高まります。今後のオープンクラスや重賞レースでのさらなる活躍にも期待です。

このヴィジュネル、筆者的には渡辺厩舎らしさが体現された存在に見えています。

今年(2021年)7月にアップ致しました渡辺厩舎分析レポートのなかで筆者は以下のように表現をしました。

(出資戦略)指数構成から「コスパ型」「バリュー銘柄」がキーワード。回収率志向の一口馬主は積極的に仕込みを検討、厩舎特徴にフィットするタフさが売りの種牡馬産駒の募集馬を狙いたいです。

上記の文言、少し補足説明が必要になると思いますので、今回は補足説明をしつつ渡辺厩舎の特徴の一部に触れていきたいと思います。

まず、上記文言のなかの「コスパ型」「バリュー銘柄」と表現した部分についてです。

これは、一口馬主目線で「コスパ型」「バリュー銘柄」ということを表していまして、回収率志向の一口馬主に合うと思いますよ、という意味合いで表現しています。

ヴィジュネルは、11/13終了時点で獲得賞金7,363万円です。3歳秋時点で7千万円超えですし、今回の勝ちっぷりからはさらなる活躍期待も持てそうで「目指せ獲得賞金1億円!」と見てもよいのではないかと思います。
募集総額2,800万円のヴィジュネルで獲得賞金1億円も夢ではないところまで来ているわけですから、「コスパ型」「バリュー銘柄」を体現していると思います。


続いては、もう一点の「厩舎特徴にフィットするタフさ」という部分についてです。
渡辺厩舎は、出走数(≒馬房回転率)が多い厩舎特徴でして、この出走数多い厩舎特徴にしっかり乗っていけるような馬が出世しやすいのではないかと筆者は推測しています。(詳細は渡辺厩舎分析レポートをご覧ください。)

そういう意味でヴィジュネルは、
2歳時に3走(2歳10月デビューで計3走)
3歳時に8走(11/13終了時点まで)
という出走経歴で、出走数(≒馬房回転率)が多い厩舎特徴にしっかりフィットしていると感じます。

筆者にとっては、マクフィ産駒ヴィジュネルがここまでタフさを持ち合わせていることまでを予想するのは難しかったのですが、ヴィジュネルは5代血統表内に「クロスなし(アウトブリード)」というのは今後の渡辺厩舎募集馬選びの際のヒントになるかもしれませんし覚えておきたいところだと思います。


最後におまけ的な話題で締めたいと思います。
今回の奥多摩ステークス(3勝クラス)のように芝戦の上級クラスで勝ち切るには、名門厩舎相手に戦っていく必要があると思います。

ヴィジュネルが勝ったレースを改めて見直してみると、名門厩舎相手にチャンスを活かし勝ち切ってきていることがわかります。

ヴィジュネルの2勝目以降の2着馬
2勝目(白梅賞)1着ヴィジュネル-2着ヴィルヘルム(池江厩舎
3勝目(豊栄特別)1着ヴィジュネル-同着グレイイングリーン(池江厩舎
4勝目(奥多摩S)1着ヴィジュネル-2着グレイイングリーン(池江厩舎

たまたま馬券の相手に池江厩舎所属馬が並びましたが、逆に言えば、渡辺厩舎ヴィジュネルが名門池江厩舎所属馬と同じレースで対戦を重ねている証と言えると思います。もちろん、今回は渡辺厩舎側が勝ったレースだけを取り上げているので上記のように綺麗に並んでいますが、逆に池江厩舎側が勝っているレースも多数あると思います。重要視したいのは、このように渡辺厩舎が名門厩舎相手に胸を借りつつ、経験を積み上げて、さらに結果にもつなげてきていることだと思います。

今後は、ヴィジュネルをはじめ、渡辺厩舎所属馬が重賞レースで名門厩舎相手にどのようなパフォーマンスを見せてくれるかに注目でしょう。


今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

筆者Twitterアカウントはこちら
https://twitter.com/wineotto

筆者の出資馬の話題などはブログで書いています。
http://winesyoshinnsya.blog.fc2.com/

また他の記事も同様のクオリティで提供しております。他の記事で興味があるものがございましたら読んでくださると幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?