だけじゃない!宮田厩舎!【厩舎topic 7/31・8/1】

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「厩舎topic」と題して週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

では、いつも通りで注目したレースから見ていきます。

8/1(日)
新潟 関越ステークス(オープン、芝千八)優勝サトノウィザード(宮田厩舎)
(優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝おめでとうございます!)


今年2年目の宮田厩舎が、早くも芝のオープンクラス競走を初優勝しました。
宮田厩舎はダート路線ではすでにダンシングプリンスというリステッド競走優勝馬(京葉ステークス優勝)を送り出していますが、今回の関越ステークス優勝で「ダート路線だけじゃないぞ!」と強調することができたのではないかと思います。改めて、おめでとうございます。


さて。
今回取り上げている宮田厩舎はクラブ募集馬も多く、一口馬主的にも注目度高い厩舎だと思います。
ということで、今回の関越ステークス優勝での「だけじゃない!宮田厩舎!」を書いていこうと思います。


①若駒だけじゃないぞ!
宮田厩舎は昨年2020年の2歳馬(2018年産)の勝ち上がり頭数が多い厩舎でした。

具体的には、昨年の年末までに2歳馬8頭を宮田厩舎は勝ち上がらせています。2020年2歳勝ち上がり頭数トップが友道厩舎・木村厩舎の11頭ですが友道厩舎・木村厩舎は26馬房、対する宮田厩舎は14馬房(2020年)でしたので宮田厩舎の2歳時勝ち上がりの生産性の高さは特筆ものだと思います。

つまり、開業初年度の2020年で「宮田厩舎は2歳戦に注目」というひとつのタグができ、ジワジワと関係者に向けて浸透しつつあるように筆者は感じていました。

そして、今回の関越ステークスです。優勝馬サトノウィザードは松田国厩舎からの転厩(転入)の5歳馬です。

2歳新馬の育成はもちろんいろいろと難しい部分があると思いますが、他厩舎からの転厩古馬(しかもオープンクラス在籍の古馬)も別な意味で難しさがあると思います。

今回、転厩初戦で見事に結果を出し「宮田厩舎は若駒だけじゃないぞ!」というアピールになったように見えました。


②クラブ馬だけじゃないぞ!
(最下部にリンクを貼りますが)筆者は「厩舎が個人馬主向き?クラブ馬向き?」というのはあまり考える必要はないと考えています。

ただ、理想としては、個人馬主預託馬とクラブ預託馬の両方で結果がでているほうが好ましいというのが筆者持論です。

そういう意味で、今年のダービー4着グレートマジシャンを筆頭に(個人的な感覚も含めてですが)宮田厩舎と言いますとクラブ馬のイメージが強かったのですが、今回の関越ステークス優勝馬は「サトノ」ウィザードということで個人馬主さんからの預託馬です。

個人オーナーからの預託馬で上級クラスレースを勝てたことは厩舎にとっても大きいのではないかと思っています。
個人オーナーは短期的な損得抜きで強力な厩舎の支援者になってくださるケースもあると思いますし(友道厩舎とアドマイヤさんのようなイメージです)、個人オーナー預託馬にはクラブ預託馬にはない重みが厩舎にはあると思っています。

宮田厩舎が今回、個人馬主預託馬で上級クラスで結果がでたことは大きいことだと思いますし、一口馬主にとってもプラス材料だろうと見ています。


③ノーザンF系だけじゃないぞ!
サトノウィザードは下河辺牧場生産馬です。

宮田厩舎はノーザンF系の印象が少し強いですが、実は、すでにノーザンF系以外との信頼関係構築も進んでいます。

事例として昨年2020年16勝の内訳を示したいと思います。
宮田厩舎の2020年16勝は14頭であげたもので、ノーザンF:8頭・社台F:2頭・その他:4頭と社台グループ占有率が高めです。ただし「その他」には、千代田牧場・ダーレー・坂東牧場のような大手生産牧場の馬が入っており、社台グループ以外の大手ともすでに取引関係、信頼関係構築の発端にあることがわかります。
ここに今回の下河辺牧場(サトノウィザード)も加わったことになります。

宮田師は若いですし、今後の厩舎稼業も長く続きます。厩舎経営の観点ではより多くの取引先を持っているほうが安心材料になると思いますし、強みにもなると思います。

「宮田厩舎はノーザンF系だけじゃないぞ」ということで、ノーザンF系以外のクラブ会員も宮田厩舎募集馬に注目していってよいのではないかと思います。

最後に、宮田厩舎初年度(2020年)の簡単な振り返りをして締めたいと思います。
宮田厩舎の2020年16勝は馬房数14であげたものです。厩舎関係者から「(年間で)馬房数分は勝ちたい」という話はよく見聞きしますし、その馬房数分を上回る勝数だったことは評価高くしてよいと思います。(しかも、2020年は3月開業で実質10か月でのものです。)

今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

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