吉岡厩舎のブレイク時期を先輩厩舎との比較から探ってみる【厩舎topic 5/1・2】

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「厩舎topic」と題して週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

では、いつも通りで注目したレースから見ていきます。

5/1(土)
東京 春光ステークス(3勝C、ダ二一)優勝ヴェルテックス(吉岡厩舎、シルク)
新潟 咲花特別(2勝C、ダ千八)優勝ゴールドパラディン(吉岡厩舎、ノルマンディー)
(優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝おめでとうございます!2頭ともクラブ馬ですね、出資者のみなさま、おめでとうございます!)

吉岡厩舎の2頭が特別戦を相次いで優勝しました。
該当2頭はクラブ馬、さらに転厩(転入)馬という共通点もあり、その馬でそれぞれ3勝C・2勝Cと上級条件を勝ち抜いたので印象に残る土曜日だったと思います。


吉岡厩舎は今年2年目の若い厩舎ですが、筆者も注目している厩舎なので当noteですでに2回取り上げています。

筆者がなぜ吉岡厩舎に注目しているかと言いますと、ブレイクの予兆みたいなものを感じているからです。(なにをもってブレイクとするかもあるかもしれませんが、JRA重賞未勝利という意味でブレイク前と見なしています。)
競馬は勝負事ですし未来がどうなるかわからないですが、ここまでの吉岡厩舎のキャリアの積み上げ方は高速で素晴らしいと見ていますし、いつ重賞戦線でブレイクするかとワクワクもしています。(ブレイクすると手が届きにくい人気厩舎になってしまう儚さみたいな感覚も)

今回はブレイク直前の吉岡厩舎を、すでにブレイクした先輩厩舎との比較を用いて、ブレイク時期を推測する論で書いていこうと思います。よろしくお願いします。


①吉岡厩舎の高速賞金積み上げペース
昨年10月の記事(2020年10月)で吉岡厩舎の賞金積み上げペースが早いことを書きましたが、そのペースは未だに留まることなく継続しています。とても素晴らしいです。

吉岡厩舎の収得賞金
1年目(2020年) 2.4億円
2年目(2021年) 1.6億円(5/2終了時点、年間の約1/3終了)

1年目で2.4億円はすでに相当高い数字ですし、2年目のここまでも相当早いペースでの積み上げと言ってよいと思います。特に「1年目、2.4億円」は似たような初動として安田翔厩舎と比較できると思います。

安田翔厩舎…1年目(2.4億円、9勝)→2年目(3.5億円、23勝)
吉岡厩舎……1年目(2.4億円、14勝)→2年目(??億円、??勝)※5/2時点で1.6億円、11勝

安田翔厩舎のその後のブレイクを知っている私たちからすると、この比較からも吉岡厩舎の賞金積み上げペースが相当高速であることを理解できると思います。


②吉岡厩舎募集馬で先物買いチャンスを探りたい
一口馬主的には吉岡厩舎募集馬で出資チャンスを探りたいとも考えると思います。

そこでここでは、すでに超人気厩舎になった感もある杉山晴厩舎を比較対象として参考にしてヒントを探るのがよいかもと考えました。(筆者としては、ブレイク前募集だったデアリングタクトは杉山晴厩舎を先物買いすることで初めて狙える募集馬だと解釈しているため)

その杉山晴厩舎の初動が以下です。
杉山晴厩舎…1年目(0.5億円、3勝)→2年目(2.7億円、18勝)→3年目(4.8億円、19勝)

杉山晴厩舎の1年目はシーズン途中での急遽開業で、厩舎初出走が10月というイレギュラーな1年目でした。1年目は約3か月のみだったので、2年目が実質1年目と見てよいかと思います。ちなみにデアリングタクトが1歳時で募集されたのが杉山晴厩舎の3年目シーズン中(収得賞金4億円超を達成するシーズン中)のことでした。そして、デアリングタクトが牝馬三冠で優勝したのが杉山晴厩舎の5年目です。

杉山晴厩舎の収得賞金伸びと募集時期をやや強引に結びつけ、先物買いのヒントにするなら、
収得賞金4億円超を達成するシーズン中での募集馬のなかから活躍馬(例デアリングタクト)が出現する可能性あり
という見方をヒントにするのもありかもしれません。

このヒントを材料にして、本題の吉岡厩舎です。
吉岡厩舎は今年順調に行けば賞金4億円超を達成できる可能性があります。
ということは、今年の1歳募集馬は先物買いのチャンス時期になるかもしれません。

さらに。
キャリア初期でダート優勢の成績傾向というのも杉山晴厩舎と吉岡厩舎の共通点でもあります。

杉山晴厩舎の芝ダート勝数分布
1年目 芝1勝:ダ2勝
2年目 芝3勝:ダ14勝
3年目 芝8勝:ダ11勝←デアリングタクト1歳募集時期
4年目 芝19勝:ダ10勝←4年目で芝ダート逆転
5年目 芝22勝:ダ17勝←デアリングタクトの牝馬三冠優勝


吉岡厩舎の芝ダート勝数分布
1年目 芝5勝:ダ9勝
2年目 芝3勝:ダ8勝(5/2終了時点、年間の約1/3終了)

吉岡厩舎が今後、芝ダート逆転してくるのか?それともこのままダート優勢で進んでいくのか?このあたりは未来のことですし、入ってくる馬質にも左右されることでどうなるかはわかりません。わかりませんが、先物買いをするのであればこのあたりは賭けるのもありなのかもしれません。ややギャンブル的かもしれませんが、先物買いとはそういうものでもあると思います。

吉岡厩舎が杉山晴厩舎のように一気にブレイクすると思えば先物買いをすればよいと思いますし、もう少し様子を見たければ時間を置くというのもありでしょう。(様子を見るということは、様子を見ている間にブレイクし人気になってしまうことのリスクを背負うという裏返しの意味だと思います。)

いずれにせよ、吉岡厩舎の初動は高速キャリア積み上げなのは間違いなく、ここは評価を高くしてしっかり認識・理解をしたいところです。また、今年の1歳募集だけでなく来年以降も注目していきたい厩舎だと思います。


今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
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