【商品情報】確率・期待値考察 公式拡張パック編

この記事では確率・統計学的観点からポケモンカードを考察していく。
例として[SV1a]トリプレットビートを、
標本確率としてポケゲトちゃんねる様の記事を、
価格として遊々亭様の販売価格を参考としている。


レアリティ別抽選確率と販売価格

ポケモンカードは公式からレアリティによる確率分布が発表されておらず、標本確率分布(いっぱい開けてみて確率を推測する)による推定に頼らざるを得ない。ポケゲトちゃんねる様の情報を参考とするとトリプレットビートの標本確率分布は以下のようになろう。
(なお、1BOXには30パック、1パックには5枚のカードが入っている)


これに価格情報を取り入れれば、期待値を計算することができる。なお、同レアリティにおけるカードの出現率は同等であることが指摘されている。(トリプレットビートにURは3種類存在するが、これらの出現率は同じ)
したがって、同レアリティにおける販売価格の期待値は単純平均で求めることができる。遊々亭様の販売価格を参考とすると以下のようになる。

価格別による抽選確率

しかしながら実際にはポケモンカードの市場価格はレアリティにより決定されるものではなく、URよりもSRの一部カード(サポート女の子が該当することが多い)が高騰する例が散見される。レアリティではなく市場価格により当選確率を整理すると下図のようになる


当選確率ー販売価格における散布図

総括

このように公式拡張パックは宝くじ的性質が強く、
ほとんどの場合販売価格50円程度のカードが当たるが、極まれに高額カードが当選するというつくりになっている。
また当トリプレットビートパックにおいては最高額が約7万円のSARキハダで最高価格が当たった時のリターンも小さい。
これらのことから自引き(自分で抽選を行い、高額カードを手に入れること)は非常に金銭効率が悪い行動と言える。
現在未開封ボックスが1万円前後で取引されていることを考えれば、確率論的観点からは開封せずにボックスとして売買するのが正解と言えるだろう。

以上


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