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【分析】ボックス再販と需給による変動考察

この記事では需給による相場変動という観点からボックス再販の影響を考察していきたい。

カード供給による価格下落

さて、直近、キハダSR、キハダSARの下落が続いている。

          (みんなのポケカ相場様より)

これは、キハダの人気が落ちたというよりも、キハダが収録されているトリプレットビートが直近再販となったことが主たる要因と言える。

  (ポケゲトちゃんねる様よりトリプレットビート再販情報まとめ)

なにしろ再販により完全美品のカードが供給されるのだ。セカンダリーマーケットの価格に与える影響は大きいと言える。では、具体的にどの程度の影響があるのかを考察していきたい。

まず、トリプレットビートにおける収録カード情報からキハダSAR、キハダSR当選の確率を見積もると以下のようになる。

当選確率

1BOX の値段は5,400円であることを鑑みれば
10BOX(54,000円)の投資で凡そ7割ほどの確率でキハダSARかキハダSRが当選するのだ。自然とセカンダリー市場での価格高騰は抑えられることになる。
トリプレットビート中現在最も市場価格が高いキハダSARを入手するためにボックスを購入し続けた場合、投資金額と入手確率を視覚化すると以下のようになる。

キハダSAR-投資金額と入手確率

このように10万円のボックス購入により凡そ5割の確率でキハダSARが入手できることになる。20万円に至れば80%程度となるため、セカンダリー市場でキハダSARが20万円以上の高値を付けることは難しいだろう。

なお、当然ながらキハダSARが当たらなかった場合でも他のカードを入手することができる。(平均買取価格を想定すれば定量的な期待値を考えることができるが全てのカードに対して想定するのは手間がかかるため別の機会とする)
これを踏まえればキハダSARのセカンダリー市場におけるキャップが見えてくる。ざっくりと外れた場合でも他のカードの売却により30%程度ほどのリターンがあると考えれば約7万円で5割の確率でキハダSARを入手できることになり、このあたりが市場価格のキャップとして妥当な価格になるのではないだろうか。(現在キハダSARの市場価格は7,2000円)

このように拡張パック、ボックスが供給されている状態においてはレアカードといえどもセカンダリー市場の価格はキャップされることになる。
したがって、どれほど人気のあるカードでも、がんばリーリエのような
100万円以上の超高額をつけるためには、前提として収録している拡張パックの廃盤が必要だ。
逆に言えばこれらのカードを自引きしに行った場合、再販が止まるまで保管し、供給が不足するのを待つという非常に長期目線のトレードを視野に入れるべきだろう。

以上


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