聖徳 通信 神経・生理心理学 第1課題 評価A 1発合格レポート

評価A
文末に参考文献を記載してあります。

課題名:

【第6設題】

記憶について論述せよ。

<レポート本文>

 記憶とは、エピソード・知識・行為・手続きのいかんを問わず、あらゆる体験を脳が処理できる形に符号化(encode)し、貯蔵(store)し、取り出す(retrieve)機能の総体である。取り出す機能を検索ともいう。そして、記憶されていることの内容によって、陳述記憶(declarative memory)と手続き記憶(procedural memory)の分類、時間的側面から見た分類、エピソード記憶(episodic memory)と意味記憶(semantic memory)の分類がある。上記について臨床的視点を中心に述べる。

 符号化とは、記憶痕跡を生み出す過程である。たとえば、「apple」という英単語の文字列を覚える際に、この英単語が「りんご」を意味していると知らない場合、人間は「a」「p」「p」「l」「e」と機械的に記憶しなければならない。しかし、「apple」が「りんご」という果実だということが理解できる場合は、その英単語を意味処理することができ、記憶痕跡として残りやすくなる。また、大脳辺縁系の海馬が符号化に大きな役割を果たしており、海馬の損傷により符号化が困難になる。

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