「あたしは踊り子。」

生きてる。小説のタイトルでも絵画でもなくて職業。バーレスクバーでお仕事してる。母親の突飛な思い付きで7歳から去年までずっとバレエ教室とダンス教室に通っていて、中学校も高校もちゃんと出たし実はあんまり興味がなかったメイクの専門学校も卒業したけどバレリーナにもプロのダンサーにもなれなくてメイクの仕事にも就けなかったから時給¥1800でアルバイトをしている。21歳。

ずっと続けていたお教室はなかなかにしんどかったけど、本当に楽しかったの。でもさ、ダンスはともかくクラシックバレエに至ってはスタート7歳よ???運動神経が良くて身体能力もそれなりだったから母親が〝ピコーんっ!!〟てなったのは分からないでもないけど漫画みたいな天才じゃないからさー、無理じゃん。ただ、あたしの母親はあたしのことをとても好きだから無謀なバレエコンクールで惨敗してもダンスコンテストのグループ出場のメンバーにすら選ばれなくても、あたしの悔しさを1ミリも汲まずに「いちばん素敵だった!!最高!!ブラボー!!!」って満面の笑顔で楽しそうにパチパチと拍手をしたの、いつも。悔しくて泣きながら結果を報告するあたしの目の前で、パチパチパチパチパチパチパチっと、嬉しそうに。だからいつしか、自分の努力が報われなかったことに拘るのがある意味で馬鹿馬鹿しくなってしまって、現在に至ります。

身体を音楽に合わせて動かすことがびっくりするぐらいに気持ちが良くてあたしにとても合っているのは、お教室の体験の日にすぐに理解をした。これはきっと母親もいっしょで同じ。それまでの習い事が公文やそろばんやお習字や、なにを勉強しているのか不明な、あれはなんだったんだろうか、、「きょうはーっ!!おとうさんとおかあさんのどんなところがすきかをーっ!!みんなでーっ!ひらがなでかいてみましょーっ!!」って、クソ狭い教室のサイズに合っていない大きな声で説明をする先生に言われるがまま文字を書いたり絵を描いたりするあんまり好きじゃなかったやつ。。あれがなんだったのかもしも誰かご存知でしたら教えて---!!!(大声・話しが逸れた)とは違くてさ、あたしも忘れていたんだけど、去年のお教室の最後の日に初めて先生から聞いたエピソードのおもしろは〝体験の40分〟を『もうちょっと良いですか!?!?」って、許されていないのに勝手に2時間ぐらい踊っていたんだって!ただのバカなこ!!w

あたし、踊ることに対してだけは、めちゃめちゃ可愛いの。

メイクの専門学校に通わせてもらったのに百貨店の美容部員に就職ができなかったから申し訳がない気分もあって兎にも角にも身銭を稼ぎたくて、でも好きなことしかちゃんと上手にはできないからバーレスク嬢を選んだ。こんなことここでしか言わない!きゃっ!恥ずかしい!夜にあたしが時間給で他のメンバーのみんなとだったりソロだったりで身体を動かしている見世に、それが朝まで何ターンも求められることに、週末だったり外国からのお客さまだらけだったりするときに、あたしがステージで踊っていることにはいただいている1時間¥1800よりも価値を、お客さまに満足を、、とかはなんかもうしち面倒臭いからどうでも良いな。とにかくお店に遊びに来てよ。

もしもこんな感じのあたしのことを少しだけでも好きなってくれたなら、

絶対に満足をさせるから。


〠106-0032
東京都港区六本木3-9-25 青柳ビル5F
ちいさなバーレスクバー☆てきさす

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あたしの名前は









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