冬だね

部屋がすっきりしていくごとに自分が積み上げてきた歴史ってものが垣間見えていく気がする。どんなものが好きだったとか、どんな勉強をしていたかとか。もう連絡先も分からない友人とのプリクラ。どこで買ったか分からないキーホルダー。ボウリングのスコア表。通知表によって突きつけられる他者からの評価。途中から買わなくなった漫画。しおりを挟んだまま先に進まない小説。色褪せた画集。去年のカレンダー。シールを貼った携帯ゲーム機。オチが分からない描きかけの自作漫画とかだ。

庭に出て空を見上げるとすっきりとした青が広がっていた。外は寒い。体を動かしていると温かくなる。

最近読書が捗っている。眠くなるで本を読み、寝る。しおりを挟んでまた明日。

鍋が美味しい。いつ食べても美味しいのだけれど、冬の鍋は格別だ。最近は味のバリエーションが豊富だなと思う。選択肢が増えるのはマンネリを回避することができていい。いつもとは違うものを手に取る。好みだったら嬉しい。

今年一番聴いたアルバムはなんだろうと考えてみたが、おそらく「結束バンド」だろうなぁと思う。あとはハヌマーンやバズマザーズ、さよならポエジーなどなど。「ぼっち・ざ・ろっく!」はもともと原作を読んでいて、アニメも毎週リアルタイムで観た。

相変わらず本を読むことも音楽を聴くことも大好きでいられている。こういうのって結構いいことだと思うんだ。自分がいいなと思ったものを素直に受け入れて、他のも気になるなぁ〜と思える。自分はこれが好きなんだ! だからこれだけでいい! と限定せずに幅広く手を伸ばしてみる。あんまり偏り過ぎるといつかマンネリが来そうです怖いだけかもしれないが。けれども、新しい何かとの出会いはいいことだと思う。

来年はどんな一年になるだろうか。気になる。

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